読書の秋到来! 10月中旬、中間テストが終わり、みんながちょっと一息ついたかな~?というところをねらい、学校図書館でも"秋"の装いを強化しました。10月と言えば、まずはハロウィーン!お菓子や魔女、魔法にちなんだ本を集め、コスプレや特殊メイクの勉強本もスタンバイ。もちろん"収穫の秋"も忘れていません。アグリサイエンス科のみんなにもお役立ち!?のカボチャやカブなど根菜類の育て方・料理・フラワーアレンジの資料も展示。ハロウィーンって、もともと元祖はカボチャではなく、カブのランタンだったこと、みんな知っているかしら? そんな民俗学や世界のお祭りの本も、この機会に手に取ってみるといいかもしれません。
さて、そんなハロウィーンは10月31日ですが、くみこう図書館には10月29日、南の国(和歌山県)からひとりの魔女(司書)が来てくれたので、お昼休みにハロウィーン・ティータイムを洒落込み、交流機会を持ちました。いつも読書に来てくれる人、お弁当を食べに来る人、メイカーズラボでボランティア先のお誕生日カードを書きに来た人、ボードゲーム「カタン」をやりに来た人、たまたま本を返しに来ただけの人......全校生徒の4~5人に1人くらいがたまたま立ち会い、幸運をかみしめて会話に花を咲かせていました。





わくわくドキドキがいっぱいの学校図書館。ふだんはあまり縁のない人も、月に1回くらいは寄ってみてください。きっとたのしい発見がありますよ!
昨年度まで図書館だよりで「ほんのひとこと」を連載してくださっていた司書教諭の"あや先生"が転勤になり、今年度の図書館だよりでは、国語科の廣瀬先生がバトンを継いで、読書エッセイ「つれづれならぬままに」執筆をお願いすることになりました。「ええっ、そんな若い子が好むような本の紹介はできへんで」といったんはおののきつつ、その日のうちに2本の「読書のすすめ」を書き上げてしまうほど豊富な読書経験をお持ちの廣瀬先生のエッセイを、生徒のみなさんはぜひ毎月発行の『図書館だより』で御確認ください。
さて、今回は、そんな読書家の廣瀬先生から、いいよ!と推薦いただいた動画を紹介します。『火花』で芥川賞を受賞したお笑い芸人・又吉直樹のYouTube公式チャンネル「渦」、なかでも「インスタントフィクション」という番組です。試しに司書も何本か聞いてみたのですが、これがほんとうにおもしろい! 最近、丹後地方からは書店が減ってしまったので、様々な本を立ち読みする機会がめっきり減ってしまいましたが、それに変わる新しい本との出会いがこんなところに!と感動しました。
折しも学校図書館には、昨年度末に空いた教室から、50インチの大型モニターが移動してきたので、お昼休みには「渦」をはじめ様々なBOOK Tubeの本の紹介動画を流しています。ぜひ、視聴しにきてください。


司書のイチオシは、「ほーみーず」による「【替え歌】国語の教科書の名シーンで「イエスタデイ」【Official髭男dism】」です。タイトル通り、イエスタデイの歌の吹き替えで、小学校の国語の教科書に採用されている文学作品20作品以上を紹介した動画です。あまりに素晴らしいので、4月11日の新入生図書館オリエンテーションで最後にこの動画を紹介したところ、多くの生徒が笑顔でリズムをとり、その日の昼休みと放課後には8割以上の生徒が改めて学校図書館に足を運んでくれました。
高校生にもなると、交友関係が拡がり、スマホも身近にあり、勉強や部活動やアルバイトも忙しかったりと、ゆったりとひとり本を読む時間がないという人もいます。読まない時間が長くあるうちに、自分は読書はしない・好きではないと思ってしまう人もいます。しかし、この替え歌動画を視聴しながら思い返してみれば、自分でも記憶にないくらいたくさんの本を読んで、様々なことを考え、いまの自分があることを思い出すことができるでしょう。オリエンテーションでは、「紹介されている本について、読んだことがあるか、どんな話だったか、考えながら聞いてみてください」と呼びかけてから、視聴してもらいました。「スイミー!、何十回も読んだわ」「ごん、好きやった・・・」などの感想を述べたり、替え歌の歌手の読書感想に「たしかに」と同意する生徒もいました。学校図書館にある様々な本も、そんな感想をみんなで話題にできるくらい、みんなで読んでみてくださいね!
今年の文化祭では、学校図書館からは本で調べると答えがわかる3つのクイズを出題しました。みなさん、楽しんでいただけましたか?
日々のちょっとした疑問をそのままにせず、気軽に調べる習慣をつけましょう!その心が探究活動の始まりです。職員室前の廊下や1-2棟間の渡り廊下でも、本で調べるクイズを引き続き出題していますので、挑戦してみてくださいね。


学校図書館では、本や雑誌、新聞などの市販の資料以外にも、地域で配布されているフリーペーパーや、観光や映画のフライヤーなど、様々な資料を幅広く収集しています。また本だけではなく、映画DVDなどの映像作品も、毎年少しずつではありますが購入をすすめています。フリーペーパー類は配布もしていて、学校図書館のある1棟3階廊下の棚にあるものは自由に持ち帰ることができます。
今年度は、映像制作の分野に進路を決めた生徒が、進学先に提出するレポートやフライヤーの作成のため、学校図書館でストックしていた数十作品分の映画のフライヤーと、『ローマの休日』のDVDを活用しました。学校図書館で毎年購入できる映画のDVDは数多くはありませんが、名作と呼ばれる誰もがどこかで聞いたことがあるような作品は、今後も様々な状況で必要とされることでしょう。できるだけ備えていきたいと思います。


令和3年度、世界の絵本「想像翻訳コンテスト」を開催します! 生徒の皆さんはふるって御応募ください。
想像翻訳コンテストとは、もともとは2017年度に久美浜高校が国立国会図書館国際子ども図書館から海外の絵本365冊をお借りし、当時の1年生の授業で実施したスペシャルイベントです。絵本のイラストから物語を想像して勝手に翻訳。学校図書館一般公開時に来場された78名の地域の皆様に、「おもしろい!」「感動した!」「元の話と全然ちがうじゃんww」と大ウケた作品に投票いただき、得票多数の上位9名に後日賞状と記念品を贈りました。
この時の企画は、国立国会図書館の情報交流サイト・カレントアウェアネスポータルでも紹介され、第83回国際図書館連盟【IFLA】ポーランド大会という図書館関係者の世界大会でも紹介されたそうです。
例えば、あの有名なエリック・カール作の『はらぺこあおむし』を想像だけで訳してみたら、
・・・・・・と、こんなかんじ。
ひとりひとりの物語が生まれる。だれでもできる。かんたんにできる。そして楽しい。
想像翻訳をやってみませんか?
エントリー期間は9月末日まで。詳しくは、学校図書館の特設コーナーをみてください。特別に用意した北欧・中東・アフリカ圏の絵本は、10月7日までの期間限定で学校図書館にあります。わからない言語、知らない国のイメージをつかめる日本語で書かれたその地域の本もあわせて紹介。その国独自の歴史や文化から、物語が生まれた風土をイメージしながら、訳文を考えてみましょう。
みなさんのエントリーをお待ちしています。



