昨日、修了式を終え、本日から子どもたちは春休みに入りました。
本年度は新型コロナウイルスの影響を受け、始業式や終業式での学校長の話はすべて校内放送で行っていましたが、今回は初めての試みで、体育館で話しているところを各教室にライブ配信することにしました。
ところが、映像だけで音声がうまく聞き取れないようでしたので、改めてお話の内容の一部をご紹介します。
『ところで、校長先生はいつも校内放送で「思いやり」と「感謝」について話しています。でも、今日はちょっと違う話をします。
実は、先生がこの学校に来てからもうすぐ一年になりますが、不思議だなあと思っていることがあります。
それはこれです。(郵便ポストの写真を見せる)

何だかわかりますか。
郵便ポストですね。このポストの形は先生が子どもの頃のもので、今は違う形をしていますが、この写真はどこで撮ったかわかるでしょうか。
このポストは今池小学校の校門を入ったところにあるんですね。気が付いている人も多いと思います。
では、何が不思議なんでしょうか。
それは、「なぜ郵便ポストが学校の中にあるのか。」ということです。
皆さん、毎朝この郵便ポストの横を歩いて登校していますが、同じことを感じていた人はいたでしょうか。よく考えると不思議ですよね。
先生が皆さんに言いたいのは、ほんのちょっとしたことでも「気付く力」を身に付けてほしいということです。そして、「なぜ?」「不思議だなあ。」と感じる気持ちをもってほしいのです。
もう一つ写真を見せましょう。これは何の写真かわかりますか。

今池小学校の体育館ですよね。これの何が不思議なのか、と思うでしょう。でも、先生ならこう思うんですよね。
お家の屋根とか校舎の屋根は、こんな風に丸くなっていないじゃないですか。どうして体育館の屋根は丸くなっているんだろう。きっと調べてみると答えは見つかるはずです。
さあ、春休みの間に、皆さんはどれだけ不思議なことに気付くでしょうか。ぜひとも「なぜ?」「どうして?」という気持ちをもち続けてください。』
本来、子どもたちは好奇心旺盛で、いろいろなことに興味関心をもちます。その好奇心の芽を伸ばすか、それとも摘んでしまうかは、周りにいる大人の声かけ次第です。春休みの間、子どもたちの声に耳を傾けていただき、ともに考える時間をつくっていただきますと有難く存じます。
本年度は、新型コロナウイルスの件で、大変ご心配とご迷惑をおかけしました。まだまだ終息の気配は感じられませんが、できる限りの感染対策を講じながら、新年度も精一杯学校教育活動に努めてまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。