反抗する子                                  Topに戻る
 
 親に対する子どもの「反抗」は、新しい自己像の形成のための対象の希求と母親からの心理的離乳を果たすためのものであり、両親の共感的対応不全への復讐、悲哀と甘えを込めた両親へのメッセージでもあります。さらに、反抗は「よい子」から「悪い子」への「自分探しの旅」であり、今まで体験しなかった新しい自分を模索している葛藤の姿であるとも思われます。
 親や教師に対する子どもの「反抗」は、一般に困ったことと認識されますが、別の見方をすれば、子どものこころの成長としてとらえることもできます。「反抗する子」からのサインについて考えてみましょう。
 
 総合教育センターだより73号 
 
 (1) 「反抗する子」からのサイン
 
  攻撃性と反抗
 
  反抗は子どもの自己主張
 
  反抗を親・教師はどうとらえるか−
 
 
 (2) 「反抗する子」への関わり
 
  ア 反抗の誘因となるもの
 
   甘やかし
 
   否定的理解(無理解)
 
   無関心
 
  イ 子どもが「壁」を乗り越えるには
 
   大きくなること
 
   カウンセリングにかかること
 
  ウ 反抗と道徳的判断力
 
   幼児期・児童期の子どもへの関わり
 
   思春期の子どもへの関わり
 
 
<引用文献>
*1 佐野直哉(H10);反抗の心理と病理−愛か憎しみか? 児童心理No.63,金子書房
*2 阜 正是・冨永良喜(H9);学校不適応児に対する教師の援助に関する調査研究,日本カウンセリング学会第30回大会発表論文集
*3 吉田圭吾(H7);治療者における父性と母性−治療者の個性と技法選択を巡って,心理臨床学研究,12(4),308-321
 
<参考文献>
瓜生 武(S49);最近の少年非行と父性の問題,季刊精神療法,第10巻,第2号
小田 晋(H9);神戸小学生殺傷事件の心理分析−いま,子どもたちは大丈夫か,光文社
河合隼雄(H1);河合隼雄全対話<3>父性原理と母性原理,第三文明社
河合隼雄(H10);河合隼雄全対話<9>母性社会日本を生きる,第三文明社
龍島秀広・梶 裕二(H14);非行における臨床心理的地域援助−関係機関の連携方策について−,臨床心理学第2巻第2号,金剛出版
林 道義(H8);父性の復権,中央公論社
林 道義(H9);父性で育てよ!親と教師は何をすべきか,PHP研究所
福島 章(S60);非行心理学入門,中央公論社
村瀬嘉代子(H14);非行臨床に求められるもの,臨床心理学第2巻第2号,金剛出版
文部省(S61);生徒指導資料第13集,問題行動をもつ生徒の指導(中学校編),大蔵省印刷局
文部省(S45);生徒指導資料第6集,学級担任の教師による生徒指導,大蔵省印刷局
吉開正史(H5);非行生徒に対するスクール・カウンセリング,教育と医学,特集スクール・カウンセリングの現況をめぐってE,教育と医学の会,慶應通信
 
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