「出し入れの法則」があるらしい

先日読んだ文章に、次のような内容のことが書いてありました。

電車もエレベーターも降りる人が先になります。そうしないと乗る人が入れないからです。ドアの上には「出入口」と書かれています。やはり、出てから入ってくださいということです。

つまり世の中の法則は、いつも「出すのが先」ということのようです。

例えばよくある私の経験上のことですが、人の悪口を言うと、あとで自分も悪口を言われることが多く、文句を言うと、後で文句を言われます。したことはされるものなんです。ことわざ「天に向かって唾を吐く」がまさにそれです。

逆に、人を褒めると人から褒められます。優しくすると優しくされます。親切にすると親切にされます。笑顔を向けると笑顔が返ってきます。

すべて自分が先に「何かをすること」から始まるのが世の法則なのだそうです。

世の中には、不思議と人が周りにたくさん集まる人と、人がどんどん離れていく人がいますが、その違いは、「出し入れの法則」に従うか、逆らうかの違いのようです。

まず、出すのが先。そして、次に、「何」を出すか。

文句ではなく「感謝」、そして愚痴ではなく、やはり「感謝」。すると周りの人たちは喜んで集まってきてくれるものなんです。

夏休みから、校舎の工事がずっと続いています。夏休み明けには校舎内の明るさと美しさに、皆さんも思わず歓声を挙げましたが、私たちが毎日過ごすこの校舎を整備してもらったことに対し、“してもらって当たり前”ではなく、常に「感謝」の気持ちを抱くことが大切ということは皆さんも理解していることだと思います。

そういう意味では、皆さんの制作したメッセージ動画により、南丹市や工事関係者の方々にもきっと、皆さんの思いが伝わったことだと思います。

外壁工事はこれからも続き、音が気になることもあるかもしれませんが、感謝の気持ちを抱きながら工事完了を待ち、休日返上で工事に関わっていただいている方々に想いを馳せ、日々の清掃も丁寧に行いつつ校舎を今まで以上に美しく使うことが、今私たちにできることだと思います。

校長  世木 佳文

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