「誰かを応援する、幸せにする」ことが、自分の幸せに繋がる

5月の3年生の修学旅行先の一つであったディズニーランド。生徒たちは食事をとる時間も惜しんで、夢の国で様々なアトラクションを楽しみました。

ディズニーと言えば、ベストセラー本「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」の著者 香取(かとり) (たか)(のぶ) 氏は、夏の甲子園のスタンドで、背番号をもらえずグランドでプレーすることもできなかったにも関わらず、倒れるんじゃないかというほど全力で、しかも笑顔でチームメイトを応援している高校球児の姿を見た時の感動を元に、次のようなことを決意されています。

「自分で何か具体的な夢を思い描けなくてもいい。彼らのように誰かのことを必死に応援するカッコいい大人になろう。」

そして、「周りの人を応援したり、幸せにしたりすることで自分も輝ける」との意味を込め、「光らせる人が光る人」というメッセージを発信されています。

これは、「応援すれば誰かがいずれ自分を幸せにしてくれる、ギブアンドテイクの関係」の意味ではなく、「たとえ見返りがなくても誰かを心から応援していると、自分が笑顔になり、幸せを感じて“光る”」という意味のようです。

令和5年度全国学力学習状況調査(質問紙)の結果によると、「将来の夢や目標を持っている」に「そう思う」と答えた本校3年生の回答割合は33%でした。ここ数年同程度であまり良くないこの状況を改善するために、子どもたちのキャリア教育や自己有用感向上のため、本校でも様々な方々(卒業生・地域の皆様)の力をお借りして、工夫して取組を進めているところです。

先日も、生徒会の取組で「地域の方に元気を与えたい」との思いから挨拶運動を一週間で実施しましたが、子どもたちの無邪気な朝の挨拶の声に、通勤途中の多くの方々が、笑顔と会釈、さらには手を振り返して頂く等、子どもたちはその反応の多さに、逆に多くの元気をもらい、大きな喜びを感じていました。

まさに、これこそ「光らせる人が光る人」であり、今年度の生徒会取組のキーワード【支えられる人から、支える人へ】に繋げる第一歩になればいいなと感じているところです。公共マナー等の不十分な点も改善し、地域の皆様に少しでも貢献できる殿中生を目指していきたいと思います。

保護者・地域の皆様、地域と共にある学校づくりの充実に向け、今後も取組を進めて参りますので、お力添えを頂きますよう、宜しくお願い致します。

校長  世木 佳文

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