修学旅行や校外学習での学びを次につなげる

強まる日差しに早くも夏の訪れを感じ、一層活気に満ち溢れた季節を迎えました。

皆さんも、修学旅行や校外学習を終えて、学級や集団としてのまとまりを意識しながら、コロナ制限のなくなった今、本格的に学習や部活動、行事の取組・陸上練習等に若いエネルギーを注ぎ込んでいて、見ていて大人が元気をもらっていると感じています。

さて、保護者の皆様の様々なサポートの下、お陰様で先日、校外学習・修学旅行を何とか無事に終えることができ、胸をなでおろしています。ありがとうございました。

今回の各取組では、あいにくの天候となった1・2年生や、想定以上に時間がかかり混乱した3年生の都内班別研修等、予期せぬこと、予定の変更を余儀なくされることが時々、場面場面で起こりました。それでも、生徒たちはグループで情報収集・相談・協力しながら対応策を考え、臨機応変に行動しました。まさに、「処理能力を身につけ、協調性・自主性・責任感を養う」という目的に沿った行動だったのではないかと思います。

3年生の修学旅行では、人権(平和)学習の一環として、都立横網町公園という場所に行きました。この公園には「東京慰霊堂」や「東京都復興記念館」というものがあり、今年でちょうど100年にあたる1923年の関東大震災や、1945年の東京大空襲で多数の犠牲者が出たことで有名な場所です。「東京都慰霊堂」においては、「広島・長崎での多数の被爆者のことは多く語られるが、東京大空襲でも一夜にして10万人の死者が出たという事実も知っておいて欲しい」との説明を受けました。

奇しくもその2日後に広島サミットが開催され、その様子をテレビで視聴しながら、前述の「復興記念館」に展示されていた写真と、今も続くロシアのウクライナ侵攻とを重ね合わせ、原爆や空襲の恐ろしさと平和の尊さ等、様々な思いを抱く良い機会となりました。

この後、1・2年生でも、「他者へのものの言い方・振る舞い方」「いのち」をテーマに、人権学習を予定しています。人権感覚・人権意識を養い、高めていくことができるよう、自分たちの大切な人権についてじっくりと考え、学習していきたいと思っています。

                             校 長  世木 佳文

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