令和5年度のスタートにあたり

学校教育目

人権の尊重を基盤として、ふるさと日吉を舞台に広い視野で考え、自ら学び、主体的に行動する、心豊かな人間の育成

暖かな春の日ざしが何より嬉しい季節となりました。

保護者の皆様におかれましては、お子様のご入学、ご進級、誠におめでとうございます。希望や期待に胸を膨らませる30名の新入生を迎え、これで今年度は全校95名でのスタートになります。

今年度の初めに当たり、全校生徒に期待を込めて一つ話をしました。それは、「相手を思いやり、いのちの尊さを心で感じる殿中生に成長して欲しい。」ということです。

ウクライナでは今も目を背けたくなるような戦争が続き、その映像がお茶の間に流れる一方、その映像を平気で見ている感覚の麻痺であったり、SNS等により、見えないところでの他人への誹謗中傷が平気で行われたりと、周囲への思いやりに欠ける言動や、尊ぶべき「いのち」の軽視が懸念されます。

そんな今の時代こそ、大木の成長にしっかりとした「根っこ」の存在が必要なのと同様に、人間の成長にもしっかりとした「心」の存在が必要であり、その「心」の中に一番大切にしておかねばならないことは、周囲への思いやりや「いのちを尊ぶ気持ち」なのではないかと思います。

かけがえのない存在である「いのち」、自分のものでありながら自分だけのものでない「いのち」だからこそ、「相手を思いやり、いのちの尊さを心で感じる殿中生」を合言葉に、令和5年度のスタートを切ってくれることを願っています。

また、今年度も昨年度に引き続き、保護者の皆様、地域の皆様の力をお借りして、生徒の道徳性を育む地域道徳の取組を進めて参ります。子どもの数が減少する中、保護者や地域の皆様が日吉の子ども達に期待されている思いを受け止め、子ども達自らが過ごしているこの日吉のことをさらに詳しく知り、ふるさと日吉に愛着をもち、自らの将来や生き方について考えたり学んだりする機会をつくり、学校も含めて地域全体で日吉の子どもを育てる観点で、微力ながら様々な活動に取り組んで参ります。

生徒たちの持っている力を最大限引き出し、人に優しく、地域に優しく、どんなことにも前向きに頑張れる殿田中学校にしていきたいと思いますので、保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力を、よろしくお願い致します。

校 長  世木 佳文

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