令和4年度6月 学校長挨拶

すべては「できる」と信じることから始まる・・・らしい

6月に入り、湿度が高く過ごしにくい季節になりました。が、本校ではそれを感じさせない清々しい光景を多く見ることができるようになってきました。それは、登校時の気持ちの良い挨拶の定着、校内での清掃活動の見直しやスリッパ揃えをはじめとして、「殿中行動宣言」の具現化をめざして、生徒会が中心となって様々な取組を進めていることです。当たり前のことを当たり前にできる日頃の学校生活を大切にしていこうとする、今のこの良い雰囲気が学校全体に広がっていくことを期待しているところです。

さて、昨年度「将来の夢や目標があるか」との問いに「ある」と明確に回答した生徒は、50%弱という結果でした。さらに、「自分には良いところがあると思うか」との問いに「ある」と回答した生徒は、なんと25%弱という結果でした。自分に対しての自信のなさや、自身の将来への不安感や社会の不透明感からくる結果なのかもしれません。

けれど、これからの世の中は、人から言われたことをこなすだけではなく、様々な情報から自分で取捨選択し、主体的に自らの考えを持って、提案したり行動したりする力が求められます。たとえスケールの大きな夢であっても、恥ずかしがることなく口に出して、それに向けて前向きにチャレンジしていくような姿勢は大変重要なことだと考えます。

脳科学の先生曰く、「人間の可能性は今発揮している力の、最低でも3万倍は眠っている」そうです。また、人間の脳はパソコン10万台分に匹敵するとも言われています。

それなのになぜ人生でうまくいく人といかない人がいるのか。なぜ学習で結果が出る人と結果が出ない人がいるのか。スポーツでも、伸びる選手となかなか伸びない選手の違いは何なのか。あの二刀流の大谷選手のように夢が叶う人と叶わない人、その決定的な違いはたった一つらしいです。

それは「思い込みの差」だと言うことです。

「月に行ける」と思い込んだ人はロケットまで作りました。「空を飛べる」と思い込んだ人は飛行機まで作ったし、「タケコプターは作れる」と思った人はドローンを作りました。これが「思い込みの力」ということのようです。つまり、脳が「これはできる」と思い込んでしまうと、それを現実にしてしまうことが大いにあり得るということなのです。

「自分はどうせ無理だろうな」と思って練習する人と「自分はこれからまだ伸びる」と思って練習する人では全く変わってくるのかもしれませんね。

だから、「思い込みが自分の未来をつくる」ということ、自分の中の3万倍の可能性を信じられるかどうかがものすごく大切」だということを、この歳になって今更ですが、私自身も心に留めて過ごしていきたいと思います。

                                                      校 長 世木 佳文

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