令和3年度3月 学校長挨拶

新年度の決意を固める春休みに

3月10日の送る会や11日の卒業式で、感謝の気持ちを込めて先輩たちを送り出した1・2年生は、登校時の元気な挨拶の声かけ、授業中の学習課題に対しての最後まで諦めない集中した態度、部活動での意欲的な姿勢など、そのわずか2週間の様子から、戸惑いながらも最上級生になる自覚と後輩が入ってくるための心構えを意識しながら生活をしていたように感じました。

人は、「節目、節目で自らを振り返り、新たな決意を持ってスタートを切る」ということを繰り返しながら成長していくものだと考えます。

この春休みは、取り立てて何かをしなければならないことはないかもしれませんが、だからこそ自らの意志で主体的に行動しやすい、ある意味自由な期間でもあります。2週間も経てば新3年生・新2年生へと進級し、殿田中学校の「顔」であり、それを支える中堅学年となります。年度初めの4月に入ると否応なしに次々と取組が始まり、忙しい生活が始まります。また、新型コロナウイルスの感染が沈静化し、様々な取組・行事が2年ぶりに活発に再開されることも大いに期待されるところです。時間的に余裕のあるこの春休みを利用して、先ずはこの1年間の学習面での復習に取り組むとともに、生活面での自己反省を行い、新しい自分で気分一新となり、新年度を迎えて欲しいものです。

 卒業式の式辞で、これからの社会に求められるのは「多様性を認める力と、コミュニケーション力」であるという話をしました。

コロナ禍に代表されるように、まさに予測不能な社会を生き抜いていくためには、皆でとことんコミュニケーションをとり、不安な気持ちも包み隠さず互いに出し合い、それを互いに受け止め、意思疎通を図ることが求められます。北京冬季オリンピック銀メダリストの女子カーリングチームに倣い、自分の意見もしっかりと表現する中で、他者との違いを認め合い、色々な考え方を持っている人々と関わっていく力を更に伸ばしていって欲しいものです。
◆ コミュニケーションのスタートは、挨拶と、何気ない質問から
◆グー (堅実さ)・ チョキ(切れ味) ・ パー(包容力) の3つそろって、初めてジャンケンは成立する

後になりましたが、今年度1年間、保護者の皆様には温かいご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございました。新型コロナウイルス感染症の影響とは言え、計画通りの学校教育活動を実施できなかったことをお詫び申し上げます。今年度の反省を生かして、来年度も保護者の皆様、地域の皆様と一緒に、教職員一同、地域と共にある学校づくりを充実させるべく、気持ち新たに頑張りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
                                    校長 世木 佳文

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