令和3年度1月 学校長挨拶

学力を伸ばすこと・集団を高めること

新年明けましておめでとうございます。皆さん健康で、有意義な冬休みになりましたか。新年を迎え、皆さんに頑張って欲しいこととして「学力を伸ばすこと」と「集団を高めること」を提起します。

今学期は、改めて「学習」に真正面から向き合ってほしいと思います。3年生は志望する進路を決め、既にその進路に進んで行こうという気持ちで邁進していることと思います。日々の努力により、以前の自分自身よりも力をつけてきたと自信を持てている場合は、進路を切り拓いていく上で大きな追い風になることに間違いはないと思います。しかし、それだけに頼ってはいけません。実際、高等学校の先生に話を聞くと、「例えば部活動や芸術の分野で良い成績を収めていたり、好きなことに熱心に取り組んできた生徒は大歓迎です。ただその一方で、苦手なことを避けたり、どこかで手を抜いたりする生徒は、大事なところで我慢できないことがあります。最終的には、学習と自分が力を注いでいることを両立しようと努力する生徒が、一番伸びたり信頼できる生徒に成長するケースが多いです。」と話をされます。今一度自らの学習を厳しく見つめ、まずは「定刻に始める家庭学習」を習慣化できるように、このことを心に留めて、1・2年生も含め全校生徒が精一杯の努力をしてほしいと思います。それが、次年度以降の充実した学校生活につながることは間違いありません。

また、学校生活の基本は、やはりクラス集団だと思います。他と異なる意見も受け止めたり、間違った返答にも寛容であったり、それぞれの違い・多様性を認めることで、安心して失敗したり間違えたりできる集団へと成長していきます。弱い立場にいる存在に気付いたり、責任転嫁せずに自らの課題として考えたり、更には人のために頑張ることで、居心地の良い集団へと高まっていくものです。私としては、どんな時でも、どんな立場の人でも、一番言いにくいことを言うことができるような集団を目指して欲しいし、皆さんには、一人一人が集団の一員であるという意識を持って、クラスがどのような状態になっていくことを目指すのかという目標を明確にし、行動を起こして欲しいと願っています。

後になりましたが、保護者の皆様、明けましておめでとうございます。平素より本校の教育活動に格別のご理解とご支援をいただいておりますことに改めてお礼申し上げます。新型コロナウイルス変異株の流行による第6波が懸念される中、再び気を引き締めていかねばならない状況ですが、私たち教職員一同も、今できることをできる精一杯の範囲で、気持ち新たに生徒達の頑張りを全力で応援して参りたいと考えていますので、引き続きご理解とご支援をどうぞよろしくお願い致します。

                                     校長 世木 佳文

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