令和3年度12月 学校長挨拶

一人一人が大切にされる学校に

12月に入り、一段と寒さが増してきました。これからしばらくは、新型コロナウイルスとともにインフルエンザにも気をつけての日々となります。3年生に限らず、全校生徒の皆さんには、油断することなく、日頃から手洗いやうがい、食事や睡眠に気を配りながら、規則正しい生活を心がけてもらいたいと思います。

さて、1948年12月10日、国連総会で「世界人権宣言」が宣言され、今年で73周年を迎えます。本校でも12月から1月にかけて人権学習を実施する予定です。

人権は、人間が生きていく上で最も基本的なことであり、個人として自らと周りの人の人権を守るという意識と、集団の力で一人一人の人権を尊重しなければ、守り抜くことができない課題でもあります。例えば「いじめ」や「暴力(言葉の暴力も)」など、人を傷つけること(人権侵害)は、人間として許されない行為です。

集団で生活していると、それぞれの思いがぶつかり合い、トラブルになるケースがあったり、軽い気持ちで発した言葉や何気ない態度が人を傷つけることになったりする場合があります。SNS利用においても、不用意な書き込み、投稿がとんでもない個人情報流出やいじめにつながる場合もあります。

そこで大切なのは、失敗に気づいた時、間違いを指摘された時、注意された時にどう対応するのか。それは、嘘をついたり、ごまかしたりせず、失敗や間違いを素直に認めること、つまり、正しい受け止め方(反省)をすることです。正しい受け止め方(反省)をすれば、同じ失敗や間違いを起こしにくく、まっすぐ生きていけると思います。

もう一つ大切なことは、人の言動で「おかしい」と感じたときに、何もしなければその言動を認めることになることを理解し、「やめよう!」と言える勇気と、大人に相談する勇気を持ち、それらができる仲間関係を築き上げることです。

人間誰しも、失敗したりついうっかり人を傷つけたりすることもあります。失敗や間違いを含め、人と人との関係(つながり)など様々なことを経験しながら成長していきます。自ら考えたり、人から学んだりしながら、共に成長できる集団に高まっていくこと、居心地のいい学校・学級になってくれることを願っています。

後になりましたが、保護者の皆様には平素より本校の教育活動に格別のご理解とご支援をいただいておりますことに改めてお礼申し上げます。11月20日の「親子道徳」には多数来校いただき、子ども達がお家の方々の思いを聞き共に考える貴重な機会となり、大変感謝しております。他にも11月には、合同体育や文化発表会、外部講師を招いての各種講演、口丹新人大会、京都府駅伝大会、3年生進路面談、また、地域の方々のご理解・ご協力により2年ぶりに実施できた2年生職業体験などがあり、生徒達は慌ただしい中ではありましたが、それぞれ達成感も感じながら有意義な学校生活を過ごしてくれたのではないかと感じています。

保護者の皆様、地域の皆様には、今後とも生徒達を励まし見守っていただき、引き続きのご支援をお願い致します。

                                      校長 世木 佳文

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