相手に敬意と感謝の気持ちで
本日をもって1学期を終了します。令和3年度のスタートに当たり、私は4月の初めに「Respect Others=相手に敬意を払うことの大切さ」「それぞれ異なる一人一人の存在を大切にしてほしい」というメッセージを伝えました。1学期の皆さんの様子を見ている中で、「相手に敬意を払う」「相手の存在を大切にする」多くの姿を見てきました。例えば、給食を頂いた後に美味しかったと感謝の言葉を伝えていたこと、陸上大会に向けての練習をサポートしてもらったことに対する感謝の気持ちをちゃんと言葉で表現したこと、登校時の見守りの地域の方や学校に来られた方に挨拶できていたこと、検診の学校医の方々に御礼の言葉を返すことができていたこと、集会時にしっかり話を聞けていたこと、クラスメイトに迷惑をかけないように自分自身の授業態度を改めようとしていたこと。困っている人にさりげなく手を差し伸べていたこと、これらは一例に過ぎませんが、全て「相手に敬意を払う」行動であり、そのような殿中生の頑張りを見聞きするたびに喜びを感じています。
世の中を見てみれば、こうしている今もコロナで苦しんでいる方々、自然災害に悲しんでいる方々がたくさんいらっしゃいます。そんな中、昨年実施できなかった行事を行うことのありがたみをかみしめ、平凡かもしれないけれど、目の前の当たり前の学校生活が送れることに感謝の気持ちで、これからも一日一日大切に過ごしてくれたらと思います。
さあこれから夏休みとなります。しっかり休むところは休んで、メリハリある夏休みを過ごしてください。そして2学期に、「相手に敬意を払う」「相手の存在を大切にする」のもう1ランク上の自分をめざすために、挨拶は、①自分から先に、②相手の目を見て、③明るく元気に、④軽い会釈をそえて、を心がけてみましょう。また、人の話を「聴く」場合も、ただ単に「聞く」のではなく、漢字から分かるように、「耳」と「目」を使って「心」から「聴く」ことが必要ですし、さらに付け加えれば「身体」ごと全部相手に向け(姿勢を向けて)、4つの部分で「聴く」ことを意識して実行してみるなど、夏休み明けには全員さらに一歩成長した姿、元気な姿を見せてくれることを期待しています。
後になりましたが、保護者の皆様にはこの1学期間、格別のご理解とご協力をいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。生徒たちは、日々確実に成長しようとしています。一歩一歩成長していく殿中生を、これからも教職員全員でサポートしていきたいと思っています。
この夏休みは、事故や事件に巻き込まれないこと、生活リズムが崩れないよう健康管理に配慮頂くことなど例年通りのことに加えて、引き続き不要不急の外出を控えて感染防止に努めて頂くことになりますが、どうぞよろしくお願いします。
校長 世木 佳文