令和3年度5月 学校長挨拶

令和3年度5月学校長挨拶

心を上向きに


 例年よりも早い梅雨入りで天候も不安定なので、体調にも気を付けたいところです。

新年度が始まり早くも一ヶ月余りが過ぎ、1年生ものびのびと過ごす様子が見られ、中学校生活に慣れてきた模様です。その陰には、1年生に対して様々な場面での良きモデルとなり、優しい関わりや声かけをしている2・3年生の頑張りがあるのだと思います。とりわけ最高学年となり、真剣な眼差しで授業に臨み、部活動に励み、生徒会活動でもリーダー性を発揮し始めている、今までより成長した3年生の姿を見ると、これからの殿田中学校の飛躍を予感し嬉しくなるばかりです。職員室でも毎日のように、その日一日の様々な皆さんの頑張りを交流する先生方の声が聞こえてきます。

また、朝の登校時にも信号前で「おはようございます」と、皆さんから先に私たちに挨拶してくれることも徐々に増え、昼の給食前の消毒をする時も、しっかりと感謝の声を伝える人が多くて、いい雰囲気だなと感じています。

新しい環境に慣れることは時として大きなストレスを感じることがあります。肩の力を抜いてリラックスして日々を過ごし、感染症対策に万全を期し、みんなで力を合わせて、この状況を乗り越えましょう。

さて、年度始めでやる気に満ちあふれている今だからこそ、尊敬する先輩の「心のコップ」の話をプレゼントします。


 「心のコップが上向きか下向きか」で同じ行動でも結果が違ってくる。学びたい、教えて欲しい、上達したいという素直で前向きな気持ちでいる状態を、「心のコップが上を向いている」という。この状態であれば、周りの人の話や学んだ内容、身の回りの良いことも良くないことも、水を注ぐように、どんどんそのコップにたまっていく。前向きになればなるほどコップが大きくなっていく感じ。

反対に、「心のコップが下を向いている(コップがふさがっている)」人は、周りの人のせっかくのアドバイスも耳に入らず、当然水を注ごうとしても入らない。いつも何かに対して不満を持っていて、やる気がなくて、考え方が後ろ向きな状態。

このように「心のコップ」は、その人の考え方や感じ方という、いわばこれからの生き方すべてに影響を与える。


 では、「心のコップをうまく上に向けている」人は日々どのような行動を積み重ねているのでしょうか?

それは、感謝の気持ちで人に接する、人の話は目を見て聞く、「ハイッ!」と元気よく返事をする、自分から進んで挨拶する、落ちているゴミがあれば拾う、脱いだ靴をそろえる、席を立つときはイスを入れる、時間や期限を守る、そして、服装・言葉・姿勢の乱れをなくすのだそうです。言うのは簡単ですが、継続して実行するのは実に大変なことです。偉そうなことを言っていますが、私もできていないことばかりで、少しでも意識して過ごしていきたいと思っています。

保護者の皆様、今年も感染予防のため、頑張っている生徒の姿を直接見ていただくことが叶わず、PTA総会も書面決議という形をとらざるを得ないこと、誠に申し訳なく感じております。変異種による第4波が懸念される中ではありますが、感染防止対策を緩めることなく、生徒たちの安全・安心を最優先に、一人一人の成長を支えるための取組を進めてまいりますので、ご理解とご支援を、どうぞよろしくお願い致します。
                                     校長 世木 佳文

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