令和2年度 4月校長挨拶

令和2年度を迎えて      校長 藤田 恒久  
                                       
 春の暖かい日ざしを受けて、ふるさと日吉も、まさに春たけなわとなりました。
 一方、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4月8日から再び休校となりました。しかし、そのような状況の中でも、8日には始業式、10日には入学式を挙行することができました。感染防止の対策をとりつつ、コンパクトな形での実施となりましたが、始業式では、生徒たちが、みんなで会えたことの喜びをかみしめ、安心感に浸っているように見受けられました。入学式では、このような状況をはねのけるような元気な声で、呼名に応え、2・3年生代表の歓迎のことばや、新入生代表の誓いのことばも、後輩を大切に思う気持ちや中学校生活への意気込みがしっかり伝わり、充実した式となりました。
 今、私たちは、日常生活や学校生活において、当たり前のように行ってきたことが、実は当たり前ではなかったんだ、ということを実感しています。そして、このように日々の生活の大切さにあらためて気付いたことを、逆に財産としていかなければならないとも考えています。生徒の皆さん、今しばらく休校は続きますが、早期の再開を願って、今は我慢の時です。感染予防の対策を十分にとり、学校が再開となる日を楽しみにしながら、今取り組めることにしっかり取り組んでいきましょう。
 さて、本校は今年度の学校教育目標を、
      「Think Globally, Act Locally」(地球規模で考え、ふるさとから行動しよう)
      学ぶ意欲を持ち、確かな学力と豊かな心、実践力のある生徒(知・徳・体)
と定め、また、今年度からコミュニティ・スクールとしてスタートしています。
 今年度の特徴は、「ふるさと」ということばです。現代は国際化の進展が著しく、あらゆる分野の出来事が地球規模で進みます。ですから、世界的視野で物事を捉え考える必要があります。しかし、我々の生活舞台は「ふるさと」です。広い視野を持ちながらも、ふるさとでの学びと経験が、確かな力に繋がります。
 保護者の皆様、地域の皆様、このような状況での新年度のはじまりとなりましたが、今年度もこれまで同様に、生徒の見守りやお声かけ、励ましをいただきますようお願いいたします。地域の皆様と保護者の皆様、そして学校とが、良い繋がりを築く中で、生徒の豊かな成長を目指したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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