令和7年度第2学期始業式 式辞

 まだまだ暑い中ではありますが、本日、学校、家庭などそれぞれの場所で、誰一人欠けることなく2学期の初日を迎えられましたことは、みなさん一人ひとりが「命」を大切に思い、生きてきたからだと本当にうれしく思います。ありがとう。

 さて、今年度から夏休みの期間が45日間と長くなりましたが、1年生のみなさんは、中学校入学後の初めての夏休み、どうでしたか?

 2年生のみなさんは、昨年度も中学生としての夏休みを経験していますが、今年度も計画的に生活することはできたでしょうか?

 3年生のみなさんにとっては、半年後に迫っている義務教育終了を視野に入れ、次なるステージへ向かう準備も行った45日間であったのではないでしょうか。

 それぞれ学年こそ違いますが、確実に言えることが一つあります。

 それは、間違いなく、みなさん一人一人、この45日間の夏休みで、確実にそして大きく成長しているということです。

 みなさんは、授業がある日のように時間によって活動や生活が限定されている日々とは異なり、午前中の部活動や学習会が終わってしまえば、あとは家の手伝いや家族の役割以外、時間も、場所も、何をするかも、自分で設定した午後の生活(遊びも含めてです)を行うために、自分で思考し、自分で判断して行動し、そして次の日の生活がもっと充実したものになるように自らを振り返る、というサイクルを、45日間のほとんど毎日繰り返す中で日々の授業と同じように「学び」を取り組んできたからであります。

 このことは、まさに、これまでの授業を通して身に付けてきた「学び方のサイクル」を、誰かに指示されたわけでもなく、学校ではない自らの実生活において、自ら設定し、自ら実践してきたということであって、学びの中でも「究極の学び」を反復してきたことになります。この学びは、これからを生きる上で、また人を成長させる上で、とても大切になるものであると思っています。

 2学期も引き続き、この学びのサイクルを授業の中はもとより、部活動の中で、体育祭の取組の中で、総合的な学習の時間などの体験学習の中でもっともっと回して、取組を進めてほしいと思います。

 最後に、1学期の終業式で紹介しました「部活動のホワイトボード」、新たな文章が多くの部でつづられていました。どの部も3年生から1年生までがつながっていること、そして、各部の伝統が確実に引き継がれていることを感じ、とてもうれしく思いました。素敵で素晴らしい3年生の先輩のみなさんたちです。

 2学期もまた、みなさんにとって充実した学期になることを祈念し、式辞といたします。

               令和7年9月1日 大宮中学校 校長 田辺健二

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