7年三和創造学習「地域文化学習」

 6月9日(月)に、7年生が三和創造学習の柱である「地域文化学習」を体験的に行いました。その目的は、「①様々な視点や価値観に触れながら三和について考え、「郷土愛」を育てる。/②土地や環境を生かしながら仕事をしている方の生き方や考え方に触れることで、自分の知識や考えを深める。」です。

 今回は、リバース647かわい承学校(旧川合小学校)と、ふるま家を訪れました。

 まず、リバース647かわい承学校では、飯室様に講師をお世話になりました。飯室さんは、高校生の時にフィジー共和国へ行かれました。フィジーは、南太平洋にある群島国家で、フィジー諸島と北方のロツマ島からなり、領有する島や環礁が約330もあります。首都は、ビティレブ島のスバ。昭和45(1970)年にイギリスから独立しました。

 フィジーは、世界幸福度調査で何度も世界一になっている国です。飯室さんは、そこに興味をもち、「本当の幸福とは?」と考えるようになったとのことです。

 帰国後、芸術大学へ進み、就職先も決まっていましたが、思うところがあって企業への就職をやめて三和町へ来られました。フレンドリーな人たちがいて、きれいな空気がある三和町は、よい所だとのことです。三和に元々おられる方へのリスペクトをもちつつ、地域の人のためにできることをしていきたいと考えておられるとのことです。

 飯室さんから、ランドセルからキーホルダーを作る方法を教えていただきました。ランドセルの革の部分だけでなく、金具も利用するとともに、接着剤やリベットを追加して、自分だけのキーホルダーを作りました。「教えるのが楽しくて、ものづくりをやっています。」という飯室さんでした。

 終わりのあいさつでは、代表生徒が「福知山の良さ、革のキーホルダー作りを教えてくださり、ありがとうございました。」と述べていました。

 次に7年一行が訪れたのは、ふるま家でした。ふるま家は、江戸時代中期に建てられたと言われる茅葺かやぶき屋根の農家民宿です。趣味の料理とホームパーティーが高じて、「宿をしたい!」と空き家を探していた家主の沢田さんが、川合の古民家と景観に惚れ込み、ご両親と共に改修を手掛け、現在の形に仕上げたとのことです。

 平成24(2012)年の開業当初は、一人で切り盛りしていましたが、その後ふるま家を訪ねてきた旅行中のフランス人ニコラさんと出会い、結婚、出産を経て、現在に至ります。自然と調和した、食とエネルギーの自給自足を目標にした毎日を送っておられます。

 コロナ禍で宿の収入が激減した時、米を増産して販売したり、英会話塾をされたりして乗り切ったそうです。その頃立ち上げた「ニコラ米」が好評を博し、ふるま家を訪れた海外の人から是非送ってほしいという要望もあるそうです。残念ながら送料が本体価格を上回ってしまうので、お断りしているとのことでした。

 ここを訪れるのは、疲れている人が多いので、ここでゆっくりして、元気になって帰っていってほしい。だから、テレビは置いていないのだそうです。

 「三和のよさを教えてもらいました。人が親切で、景観がきれいな三和が、僕もよい所だと思いました。」と代表の生徒があいさつをしました。

 今日は、3人の講師の皆様から、いろいろな生き方があるのだということを教えていただきました。お話を聞いていて、正直、うらやましいな、と感じました。

 ありがとうございました!

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