9年修学旅行 平和公園を見学しました

 5月15日(木)午前中の一つめのプログラムは、平和公園の見学です。平和公園は、原子爆弾落下地点に造られた公園で、数々の遺構や、世界各国から寄贈された平和と人類愛を象徴するモニュメントが設置されています。

 昭和20(1945)年8月9日午前11時2分、平和公園の原爆落下中心地点上空500メートルで、原子爆弾が炸裂し、一瞬で73,800人が亡くなり、76,700人の負傷者を出しました。毎年8月9日には、平和公園で平和祈念式典が行われています。

 9年生は、被爆当時の地層や原爆落下中心碑、平和祈念像などを見学し、ガイドの山口様から丁寧に解説していただくことができました。

 被爆当時の地層は、原爆によって破壊された家の瓦やレンガ、焼けた土や溶けたガラスなどが大量に埋没しています。被爆当時の悲惨な実相を示す資料として保存されています。

 爆心地には、黒御影石くろみかげいしでできた、高さ約6.5mの原爆落下中心碑が建てられています。塔の前に置かれた「原爆殉難者名奉安箱げんばくじゅんなんしゃめいほうあんばこ」には、原爆により爆死された人、被爆して後に亡くなられた人の名前を安置しています。

 公園の東側には、平和祈念像が建てられています。昭和30(1955)年に完成した、高さ9.7m、重さ約30tの青銅製の像で、長崎県出身の彫刻家・北村西望せいぼうによって造られました。原爆被害者の冥福を祈り、世界恒久平和の使徒の決意の象徴として建立されました。天を指した右手は原爆の脅威を意味し、水平に伸ばされた左手は平和を意味しています。また、閉じられたまぶたは原爆犠牲者の冥福を祈るという思いが込められています。 

 

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