7月17日(水)に、4年生が満を持して、繭から生糸を紡(つむ)ぐ作業を行いました。繭を錘(つむ)にかけて繊維を引き出し、縒(よ)って糸にしていきます。「紡ぐ」という言葉は、名刺の「錘」が動詞化したものだそうです。「言葉をつないで文章を作ること」にも「紡ぐ」を使いますね。
事前に、三和創造学習地域講師から三和町の養蚕の話や、糸取りの方法について学び、調理室へ移動しました。
水を張った鍋に繭を入れて熱していくと、少しずつ糸がほぐれていきます。子どもたちは、その糸の端を7~8本縒って、プラスチック製の錘(ペットボトルをリユース)に巻き取っていきました。
これまで学習の中で、蚕に桑の葉を与えたり掃除をしたりして世話をし、蚕が大きくなっていくのを見守ってきた4年生たちは、真剣に作業をしていました。蚕の繭が、こんなにも長く丈夫な糸で作られていたのだということが分かりました。紡いだ糸は、一人一人が大切に持ち帰ります。その折には、またいろいろな話をすると思いますので、どうぞ耳を傾けてください。






ちなみに、機械による製糸を率先して始めたのが綾部地域であると地域講師から教えてもらいました。また、「誰もやったことがないことに着目することは、大切なことである。」という言葉に、頷いている子どもたちがいました。何年後か、人生の決断をする際に役立つ言葉かもしれません。