7月14日(月)に、7年生が三和創造学習の一環で、三和地域で環境保全に配慮しながら生活を営んでおられる藤本様、沢田様から学ばせていただきました。学習目標は、「三和創造学習の柱である『地域文化学習』を体験的に行う。/①様々な視点や価値観に触れながら三和について考え、「郷土愛」を育てる。/②土地や環境を生かしながら仕事をしている方の生き方や考え方に触れることで、自分の知識や考えを深める。」
この日に向けて、事前学習を行いました。私たちが使っている「もの」が何でできているかを考えました。プラスチックは、原油やナフサ。金属は、鉱石(酸化金属、硫化金属)です。木工品や家は、木です。三和は、山に囲まれた地域で、木が地域の資源です。では、誰が木を育て、加工しているのかというと?林業を営んでいる人です。三和で林業をされている藤本さんを紹介し、藤本さんが大切にされている「山を育てる」ということについて学習しました。
林業とは、森を育て、守り、必要な木を使いながら、次世代へ森を引き継ぐ仕事です。スギやヒノキは、植えてから50から100年かけて育てることもあります。自分のためだけでなく、未来の人たちのために森を育てる仕事とも言えるのです。100年を見通して地域を創りたい、と藤本さんは思っていられるとのことです。
別の日には、古民家民宿を営んでおられる沢田さんの古民家再生や地産地消の考え方を学びました。地域で採れたものを地域に生かせる方が良い。なぜ良いのかは、当日直接お聞きしようということで留めておきました。沢田さんの古民家「ふるま家」では、藤本さんのところや近隣から木材を入手し、薪ストーブなどで活用されているとのことです。



さて、当日がやってきました。梅雨明けから大変暑い日が続いており、台頭の山中でも蒸し暑く感じました。それでも子どもたちは、藤本さんの行っておられる「環境保全型林業」の話に熱心に耳を傾け、学んだことをメモしていました。



山は、手入れされていなければ、入っていく道がないので、作業用の道を造るところから始まります。木を伐採して道根を掘り起こし、道を広げ、山の奥へと進んでいきます。丁度、根起こしした木が積み上げれれたところや、道の目印にピンク色のテープを巻いた木を見ることができました。また、切った木を使って谷に橋を架けるということも教えていただきました。






チェーンソーを使って、木を伐採するところを見せていただきました。倒す方向を見定め、伐採する木にロープを掛けて重機で引っ張るなど、入念に準備をするのだということが分かりました。



チェーンソーが唸りを上げると、皆期待と興奮で見守っていました。すぐにその瞬間が訪れました。メリメリメリ…という音とともに、大きなスギが狙いどおりの場所に倒れました。大迫力!その場にいる全員から大きな歓声と拍手が起こりました。



さらに、切った木を60cmほど切り取ってくださり、持たせていただきました。重みをその手に感じ取ることができました。






藤本さんによりますと、山を育てるということは、「ものの出発点」なのだそうです。ナフサなどは海外に頼り、プラスチックが作れなくなるかもしれませんが、「木」は育てている限りなくなりません。生活を支える基盤であり、みんなの生活の全ての土台です。持続可能な社会に向けて、ものの出発点を大事にして、今あるものを大切に生きていく。地球の環境を考えることは、自分たちのこれからの社会を環境を自分たちで創り、守っていくことにつながるのだということです。
7年一行は、ふるま家にやって来ました。ここは、江戸時代中期に建てられたと言われる茅葺屋根の農家民宿です。沢田さんが川合の古民家と景観に惚れ込み、ご両親と共に改修を手掛け、現在の形に仕上げられたのだそうです。



「環境問題は、エネルギー問題です。」と明言される沢田さん。ふるま家の屋根は、白い塗料で塗られています。これは、遮光性を考えてのことだそうです。熱を吸収しにくい塗料を屋根に塗ることで、室内の温度上昇を抑える工夫とのことでした。また、太陽光発電やボイラー、薪ストーブを活用することで、化石燃料の消費を抑えることができるとのことでした。



また、価格が安くとも、それを遠くから移動させれば、それだけ費用がかかり、燃料などのエネルギーも消費します。ですから、沢田さんは「地産地消」にもこだわっておられました。美味しい物を新鮮なうちに頂くことができるし、品質保持のための薬品にまみれることもありません。
地球環境を考えるとき、先進国は莫大なエネルギーを消費してその恩恵を受ける一方、途上国はエネルギー消費が低いにもかかわらず、地球温暖化などの被害を被っています。日本は先進国なのだから、一人一人がエネルギー問題を世界全体の問題と捉え、できることを実行しないといけないと思う、と仰っていました。様々なことを実行されている沢田さんの言葉には、とても説得力がありました。



この日は、いろいろなことを考えさせられた半日でした。お世話になった皆様、ありがとうございました!