7月2日(木)に、3年生が三和創造学習の一環で、いつもお世話になっている友渕のぶどう農園でつぶぞろえ体験をさせていただくとともに、土井牧場の牛舎見学、高杉春日神社で牛と人々の生活との関係についてお話を聞きました。今回の目標は、「①三和の特産品の三和ぶどうがどのように大きくなるのか、商品にするまでにどれだけの手間をかけて育てておられるのかを実際に体験して学ぶ。/②三和で育てられている牛の見学に行くとともに、牛がどのように扱われてきたかという歴史を知る。」というものです。
ぶどうの栽培には、一つの実を大きくするために、適度に間引いてつぶとつぶの間を調節する「つぶぞろえ」という重要な作業があります。これをしないと、育ったぶどうで房がパンパンになってしまうのです。そうなると、はさみを入れることもできなくなってしまいます。吉見さんは、この時期の約1か月間、毎朝6時からつぶぞろえをされているとのことです。
吉見さんに「よろしくお願いします。」とあいさつし、はさみを手に農園へ。まずは、吉見さんにお手本を見せていただき、ポイントを聞きました。それは、「①房の中の方で、形が丸くないもの/②変色したもの/③上を向いているもの」を切り取るのだということで、周囲の健康なつぶを傷付けないように行います。



いよいよ3年生によるつぶぞろえのスタートです。子どもたちは、どれを間引いたらよいのかを考えながら、はさみを動かしていきました。暑い中、時間一杯作業をがんばりました。









今回は、高い所での慎重な作なので、踏み台がとても役に立ちました。子どもたちは、台を持って移動しながら作業を進めていました。



子どもたちの素朴な疑問。「このぶどうを食べたらどんな味がするのか?」吉見さんに許可をもらい、緑色の粒を口の中へ。「酸っぱ~!梅干しみたい!。」という感想でした。何人もが試食して、その酸っぱさを実感していました。こうした経験もまた大事。

これで終わりではありません。今回は、袋かけも体験することができました。つぶぞろえが終わった房にかけ袋をかけていきます。その理由は、ぶどうを食べる鳥や獣、虫などを寄せ付けないためと、ぶどうの日焼け防止、農薬散布からの保護などです。かけ袋の口には、細い板状の針金が付いているので、ぶどうの房を入れて袋の口をクルッと巻いて完了します。優れ物です。



作業が終わり、子どもたちからの質問に答えていただきました。その一部を紹介します。
Q1「つぶぞろえとつる切り、どちらが大変ですか?」 → A1「つぶぞろえです。首や肩が痛くなるので、結構苦痛です。」
Q2「これから大変なことはありますか?」 → A2「カラスやアライグマなどの動物が来ないように気を付けないといけません。カラスは、賢いので、かけ袋を見ると食べに来ます。」
Q3「どのように紫色になるんですか?」 → A3「太陽の光を浴びて糖度が上がれば、ぶどうの種類ごとに色が付いていきます。私の農園では、黒、黄緑、赤になります。」
一昨年度は雨、昨年度は猛暑、そして、今年度は曇り空でのつぶぞろえ体験でした。どんな天気・気温であっても、ぶどうの成長は待ってくれません。ぶどう作りの苦労や努力をまた一つ学ぶことができました。


友渕会館でトイレ休憩をして、徒歩で土井牧場へ向かいました。出産の時期なので、出産後の母牛は、大変気が立っていると事前にお聞きしていました。3年生は、母牛を刺激しないよう静かに見学することを意識してきました。土井さんに静かに「よろしくお願いします。」とあいさつし、牛舎へ。すると、入口付近に大きな牛がいて、その大きさに驚く子どもたちでした。児童は、とても静かに牛を見ていましたが、余りの迫力に声が出なかったように思えました。生まれたての子牛は、母牛と一緒に牛舎の奥の方にいました。






また、2週間前に生まれた子牛3頭が外に出てきていました。じゃれ合うようにする姿が「可愛い。」と言っていた子どもたちでした。



見学後は、子どもたちの質問に答えていただきました。その一部を紹介します。
Q1「牛は、全部で何頭いますか?」 → A1「母牛が7頭、子牛が6頭です。」
Q2「どんなことが大変ですか?」 → A2「生き物だから、毎日面倒を見ないと死んでしまいます。毎日面倒を見るのは大変ですが、喜びもあります。」
Q3「大人の牛は、体重何kgですか?」 → A3「450から500kgです。季節によって変わります。」
Q4「子牛の鼻と耳に何も付いていないのは、なぜですか?」 → A4「まだ子牛だからです。子牛は、まだ生まれて2・3週間なので、付けていません。耳の印は、住民票のような物。よそへ連れて行っても分かるように付けています。」
Q5「牛の鼻に付いている輪っかは何ですか?」 → A5「『鼻環』と言います。牛は、体が大きいので、負けてしまわないように付けています。」
Q6「牛は、一日に水を何L飲みますか?」 → A6「15から20L飲みます。草は、体重の約10%食べるので、45から50kg食べます。赤ちゃんを産んだりお乳をやったりするともっと多くなります。出産をした牛には、トウモロコシや大豆など、牛専用の栄養価の高い餌をやります。」



牛だけではなく、鶏も飼われているというので見せていただきました。鶏は、2羽ずつ二つの鳥舎で飼われていました。牛舎の時とは打って変わって、リラックスして見学している児童が多かったです。






早朝に子牛が生まれたため、土井さんは、前の晩から余り寝られていないにもかかわらず、見学を許可していただきました。お陰様で、子牛の姿を見ることができました。

最後に高杉春日神社へ移動し、清水様のお話を聞きました。高杉春日神社は、旧高杉村の産土神で、大永5(1525)年の棟札(福知山市指定文化財)が伝来していることから、この時期の創建と考えられています。本殿は、17世紀後期の建立と考えられています。令和7(2025)年10月4日に創建500年祭が営まれ、節目の神事に約150人が参加しました。
梅田七社の1社で、天児屋根命を祀っています。境内社には若宮社と稲荷社が祀られ、境外社に壱岐社があり、壱岐社は高杉村の地侍であった「壱岐」なる人物を祀ったものと伝わっています。
高杉春日神社の末社の一つに、天王神社があり、牛頭天王を祀っています。高杉春日神社の東の山中にあり、梺から参道を約1時間登らなければいけなかったそうです。昔、高杉の人たちは、毎年7月14日になると、牛を引いて山中の社までお参りに行ったといいます。前の社は、あの山にあったと教えていただきましたが、結構高い山(標高324m)です…。牛を引いてお参りに行くのは、さぞ大変だっただろうなと思いました。昔の農業において牛がいかに大切な存在であったかも教えていただきました。かつては、どこの家でも牛を飼っていたこと、家の中で牛と暮らしていた家があったことや今でもその遺構が残っている家があるとのことで、子どもたちは、とても驚いていました。






平成30(2018)年7月に、高杉春日神社の境内に社が移転されましたので、そちらを見せていただきました。元の場所には、石碑が建てられたのだそうです。



令和6(2024)年度の三和創造学習で、当時8年の西村さんが「高杉春日神社の牛の神様や昔の役割」と題して詳しくまとめたものが貼られています。神社を訪れた際は、是非ご覧ください。

今回も多くの地域の皆様にお世話になり、大変貴重な学習をすることができました。本当にありがとうございました。


