2月20日(金)に、3年生が三和創造学習の一環で、田ノ谷八幡神社を訪れ、昔の暮らしを体験しました。今回の学習は、「昔の暮らしを体験し、昔の暮らしの大変さや今と昔の変化に気付くことができる。」が目標でした。講師は、田ノ谷の岩見自治会長と吉田地域講師のお二人です。
まず、八幡神社を見学し、狛犬などの説明を聞きました。田ノ谷八幡神社は、細見川上流に位置する田ノ谷一帯の氏神で、本殿は、寛政3(1791)年頃の建立と見られています。屋根は大きく、軒を深く出している「一間社流造」という様式で建てられています。屋根の下には大きな唐破風があり、その周囲は、豊かな彫物装飾が施されています。


この神社の狛犬は、狛犬ならぬ狛狼です。本殿前に向かい合って座っています。狛犬は、左右一対で、向かって右が口を開いた「阿形」、左が口を閉じた「吽形」です。田ノ谷八幡神社の狛狼も例に漏れず、右側が阿形で、左が吽形。吽形?…吽形の首がない!実は、大雪警報が発表された2月8日(日)に、降り積もった雪の重みに耐えられずに、首が折れてしまったようです…。元々傷みが激しかったこともありますが、何とも哀れな姿でした。


この神社の結界には、昔、この一帯で悪さを働いていた狼の化け物を封じたという「狼岩」があり、近くに「狼谷」と呼ばれる谷もあります。狼や犬は、多産なので、子安信仰の対象であることがありますが、ここでは違うのでしょうか?


さあ、ここからは、昔の生活体験です。まずは、洗濯板を使っての洗濯です。と、その前に、水を汲んでこなくてはいけません。東田ノ谷川に下りて柄杓でバケツに水を汲み、水桶に移して天秤棒で運びます。運んだ水は、盥に移していきました。






盥の水を洗面器に小分けして、洗濯板で雑巾を洗いました。洗濯板の向きに気を付け、洗濯石けんを塗り付けてガシガシいきました。
すると、岩見さんから、「今回は、雑巾だからいいが、そんなに強く板に擦り付けると、布が傷んでしまいます。だから、布同士を擦り合わせるように洗うとよいです。」と教えてくださいました。そこからは、丁寧に洗う子どもたちでした。






洗濯が無事終わると、囲炉裏で火を起こす体験をします。と、その前に、燃料である柴を取りに行かなくてはなりません。近くの山へ入り、柴を拾ってくると、囲炉裏に並べていきました。しかし、火がなかなかつきません。そこで、柴に付いている葉に火をつけ、火吹き竹で空気を送って火を大きくするようがんばりました。その結果、無事火起こしに成功しました。昔の人は、暖を取るためにとても苦労していたことを実感しました。






昔、農閑期の囲炉裏端で行われていた藁打ちや精米も体験することができました。また、吉田先生による衣類のしわをのばす道具の実演を見せていただきました。囲炉裏や火鉢などで温めて、着物などの細かい部分のしわをのばす「裁縫こて」、中に火のついた炭を入れて、熱と重みでしわをのばす「炭火アイロン」、火のついた炭を金属製の器に入れ、その熱でしわをのばす「火熨斗」です。これらの道具は、前に学習して、使い方は知っていましたが、実際に使われているところを見たのは初めてでした。正に「百聞は一見にしかず」でした。子どもたちは皆、感心しきりでした。






3年の子どもたちは、昔の暮らしを体験したり見学したりすることで、その大変さや暮らしの変化に気付くことができました。岩見様、吉田様、ありがとうございました。