3年社会科 福知山市消防防災センター見学

 12月4日(木)に、3年生が福知山市消防防災センターを見学しました。

 まず、消防士の仕事や、市内・及び全国の火災発生状況・救急車の出動件数、防火の取組などについて教えていただきました。消防士は、「消す仕事」と「防ぐ仕事」をしていると、分かりやすく教えてくださいました。

 令和6年に福知山市内で発生した火災は、42件でした。では、全国では?子どもたちは、「100件」「3000件」といろいろな回答をしていましたが、答えは、何と3万7,036件でした。一日に101件、14分に1回火災が起こっていることになります。

 救急車の出動件数となると、もっと多かったです。令和6年の福知山市の救急車出動件数は、3,984件で、一日に11件でした。しかし、全国となると年間771万7,723件となり、実に、一日約2万1,100件、何と4秒に1回出動していることになり、子どもたちはとても驚いていました。

 この建物内には、京都府中・北部地域消防指令センターがあり、それは、丁度子どもたちがいる部屋の後ろだと教えてくださいました。そこには、福知山だけでなく、綾部や舞鶴などからも職員が来ているので、是非背中の文字に注目してほしいとのことでした。

 算数の問題が出されました。「消防士が火事の現場に行く時には、重さ20kgの装備を付けます。放水のためのホースは、1本20mで約8kgです。では、水源から100m離れた所の火災を消そうとした時、消防士の装備とホースは、合わせて何kgになるでしょう?」

 正解は、約60kgでした。正解者が多くいましたが、皆とても驚いていました。

 続いて、施設見学です。火災の煙が充満する部屋から、いかに安全に避難するかという「煙体験」をしました。煙が充満すると前方が見えにくくなること、煙を吸わないようにハンカチで口を押さえ、低い姿勢を取りつつも素早く避難することをがんばりました。

 調理の際に立ち上った火を消火器で消す「消火器使用体験」を行いました。火事を発見したら、まずは周囲の人に知らせるために大きな声で「火事だ!!」と叫ぶこと。消火器は、きちんと火元に向けて噴射しないといけないことなどが、体験から分かりました。

 ということで、いよいよ京都府中・北部地域消防指令センターの見学です。ガラスの向こうでは、多くの消防士が忙しそうに働いておられ、緊張感が伝わってきました。その背中には、「綾部」「舞鶴」「福知山」の文字を見ることができました。

 と、そこに副署長がお見えになりました。副署長は、菟原地区の方であると聞かせていただきました。とても身近な方だという親近感を覚えた子どもたちでした。

 建物の外に移動し、車庫に来ました。ここでは、車両のタイヤ交換や点検などをされている様子を見ることができました。

 出動の指令を受けた消防士が迅速に装備を整えるまでの実演では、お二人の消防士が、1分もかからずに完了する様子に感嘆の声を上げる子どもたちでした。

 圧縮空気のボンベを背負わせてもらうことができ、とても重いことが分かりました。ボンベの中には、圧縮された空気が入っているのですが、ボンベが破裂しないようにとても頑丈に造られているのです。だから重いのです。

 消防自動車には、救急車や、最前線で火を消すポンプ車、水を運んでポンプ車を支援するタンク車、火災だけでなく、交通事故や自然災害でも活躍する救助工作車、これらの車両を指揮する指揮隊車、そして、はしご車などがあることが分かりました。救助工作車に積んである道具で、鉄を切断するところを見せていただきました。軽い力で簡単にスチール缶が切断され、またまた驚く子どもたちでした。

 見学中に何度か出動指令を聞くことがありました。車庫では、はしご車がすでに出動した後でした。火事はいつ起こるか分からないということを目の当たりにすることができました。

 1分1秒を争う火事の現場で働く消防士の大変さや、命や財産を守る仕事へのやりがいなど、多くのことを学ぶことができました。

 この日の学びを今後の生活に生かし、安全に過ごしていけるようにしたいです。お世話になった皆様、お忙しい中貴重なお時間をありがとうございました。

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