11月27日(木)に、2年生が生活科「とび出せ!町のたんけんたい」の学習の一環で、公共の交通機関を使って福知山市立図書館中央館へ行きました。
今回の学習の目標は、「①図書館で、誰もが安心して使えるための工夫を見つける。/②きまりを守ったり、TPOに合った行動を取ったりすることができる。」でした。
まずは、徒歩で細身千束のバス停へ向かいました。バス停には時計があるので、何時何分発のバスが一番早いかなどを確認しながらバスを待ちました。そして、無事バスに乗り、綾部駅へ向かいました。



綾部駅では、「運賃を支払って降りる」という経験が初めての児童が多いため、運賃を出し忘れて降りてしまい、慌てて戻って支払う児童もいました。これも貴重な体験です!乗客の方が若干心配そうに見ておられました…。






次は、綾部駅から福知山駅までの電車の切符を買います。財布からお金を取り出し、券売機の「きっぷをかう」ボタンを皮切りに、必要なボタンを押して、お金を投入して切符を購入します。みんな、これまでの人生で初の切符購入でしたが、分からないことは担任に尋ねながら、割とスムーズに切符を手にすることができました。買った切符をまじまじと見つめる児童が多かったです。






改札を抜けると、電光掲示板に自分が乗る電車のプラットフォームの番号や発車時刻などが表示されるということを担任から教えてもらいました。そして、1番乗り場へ。






プラットフォームに電車が入ってくると、順序よく乗り込みました。他のお客さんがいるということを意識しながら行動できている児童が多かったです。車窓からの景色を楽しそうに眺める姿が微笑ましかったです。






福知山駅で下車し、自動改札を通って駅を出て、市立図書館中央館に向かいました。自動改札を初めて使う児童は、ドキドキしながら切符を挿し入れていました。



図書館では、図書館のルールを教えていただいた後、2班に分かれて、多くの工夫がされていることを学びました。いろいろな場所に点字が使われていること、車椅子や乳母車の人が使いやすいエレベーターがあること、新聞や雑誌を閲覧できるコーナーがあること、読みたい本を検索するパソコンや、見やすい色や大きさで閲覧できる拡大読書機が置いてあること、外国の人が利用しやすいように外国語で書かれた本も置いてあることなどなど…子どもたちは、興味をもって館内を見て回りました。






自動化書庫という、ロボットが管理するエリアを特別に見学させていただきました。14万冊以上の蔵書の中から、注文した本を素早く選んで出してきたり、また元の場所に戻したりするロボットの動きに、みんな見入っていました。






見学を終えて初めの部屋に戻ると、みんな見学で学んだことをワークシートに書き込んでいました。



続いて質問コーナーの時間です。子どもたちの質問に丁寧に答えてくださいました。その一部を紹介します。
Q1「お仕事の一日の流れを教えてください。」 → A1「9:00に出勤し、10:00までに、図書館を開ける準備をします。火曜から金曜は夜8:00まで、土・日・祝日は夜6:00まで開けています。閉館後は、パソコンの電源を切り、片付けや掃除をします。」
Q2「三和分館みたいにイベントはあるのですか?」 → A2「読み聞かせや見学会、工作など、いろいろなイベントをしています。」
Q3「時々自分たちで読み聞かせをしますか?」 → A3「ボランティアの人に読み聞かせの会を開いたりしています。」
Q4「毎日掃除をしますか?」 → A4「します。でも、とても広いので、今日は1階、明日は2階というように、場所を決めてしています。」
Q5「本は、全部で何冊ありますか?」 → A5「27万5,000冊です。これは、自動化書庫、移動図書の本も全て合わせた数です。」
Q6「子どもの本は、何冊ありますか?」 → A6「9万9,000冊です。」
Q7「大人の本は、何冊ありますか?」 → A7「27万5,000冊から子どもの本9万9,000冊を引くと、大人の本は、17万6,000冊です。」



子どもたちが気になることについてまとめて教えていただきました。一番大きい本、小さい本を見せていただくと、その大きさの違いに驚かされました。では、中央図書館で一番厚い本は……『六法全書』で6426ページ!では、一番薄い本は……『絵巻えほん』シリーズで、何と1ページ!また、同じ内容の本でも、何か国語ものバージョンがあったり読み聞かせ用の大型本があることを目で見て理解することができました。誤って本を破ってしまっったときは、修復専用の道具があるので、必ず図書館のスタッフに伝えてほしいと言われました。






あっという間に時間が過ぎました。最後に代表児童がお礼の言葉を述べ、全員で「ありがとうございました。」とあいさつし、図書館を後にしました。スタッフの皆様、どうもありがとうございました。



帰りは、福知山駅北口のバス停で担任から財布を受け取り、細見千束行きのバスに乗ります。整理券を忘れず抜き取ってから乗り込み、降りる時は、運転手さんのサポートもあってスムーズに運賃を支払うことができました。






バスに乗って運賃を支払い、切符を買って電車に乗り、中央図書館に行ってその秘密を探るという大冒険をした半日でした。お世話になった皆様、ありがとうございました。