今年の春はとても早く訪れ、校庭の大きな桜はすっかり葉桜となっていますが、その温
かい太陽の光に包まれている若々しい緑の葉は、愛情を一身にうけて伸びていく子どもた
ちのようです。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、多くの制約の中教育活動を
行わざるを得ず、我慢の多かった1年でした。
その中で、新型コロナウイルスへの対応が分かるようになり、制限の中でも工夫をすれ
ばよいことが分かりました。加えて、ワクチンの接種も始まっていき、少しずつ中止して
いた教育活動を戻していくことができそうです。
今年度は71 名の新入生を迎え、全校児童生徒245 名でのスタートです。
来年4月には井手地区に本校から分離して新しい特別支援学校が開校されます。
新しい学校が誕生(Born)する時は、本校にとっては新たに生まれ変われる(Reborn)
時です。どのように生まれ変わろうとしていくのか。昨年度まではその構想の土台部分を
作ってきました。今年度はその上に建てる家を設計していきます。そこには子どもたちや
保護者の皆さま、教職員の願いや思い、希望を取り入れるとともに、地域に根ざし地域と
共にある学校であるために、学校運営協議会を導入しお力添えをいただきながら、設計を
進めていきたいと考えております。
今年度も自立と社会参加(本校の学校教育目標です)につながっていくような授業実践
を作りながら、前述のReborn 計画を練っていく作業つみあげていくためには、まさしく
「チーム学校」を作ることが何よりも大事だと思います。その営みがまた、よりよいチー
ムを作り上げ、学校・地域づくり、共生社会の形成へとつながっていく・・・。そんな希
望をしっかりと持ち今年一年も頑張ってまいります。
今年度も、本校教育活動へのますますの御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願
いいたします。
京都府立南山城支援学校
校長 下野 恵子