~本校教育活動へのご理解 ご協力ありがとうございました~
三寒四温といわれる通り、ひと雨ごとに温かく、春の訪れを肌で感じることが多くなりました。数日前には大江山連峰が白くなりましたが、校庭の紅白梅も遅ればせながら花をつけました。春はもうそこまで来ています。
さて、1月の始業式に子どもたちに「竹と節」の話をしました。竹は節と節の間を伸ばしながら成長していくこと、節があることで強く、頑丈に育つこと、でも竹には力を受け流す「しなやかな強さ」もあることを伝えました。今回の卒業式や修了式はまさに、竹で言うところの「節」にあたります。小学校から新しい中学校のステージへと歩みを進める卒業生や、次の学年へと進級する在校生にとって、その階段を上がるということは、ひとつの節を刻むということだと思います。止まることなくつながっていく日常の中に、節を刻むことで気持ちを切り替えたり抱負を抱いたりしながら次の歩みを進めていくのだと改めて感じます。子どもたちにとっては、その変化を希望として捉え楽しみにすることもあれば、不安に感じて足がすくむこともあると思います。自分自身も決して楽しみな時期ではなく、不安がたくさんあった3月、4月だったと振り返ります。ご家庭や地域でも子どもたちの様子を見ていただく中で、あたたかい励ましをお願いできればと存じます。
6年生は、21日(金)に卒業証書授与式を終えて、いよいよ中学校に進学していきます。明るく、元気いっぱいで本当に下級生に優しくかかわってくれる先輩でした。下級生たちはみんな6年生が大好きです。卒業前に6年生が「感謝」を伝えるために下級生との遊びやプレゼント渡しを企画してくれて、みんなが笑顔になる瞬間がたくさんありました。そんな素敵な6年生の思いを大切にしながら、次年度も歩みを進めてまいりたいと教職員一同、気持ちを新たにしているところです。
終わりになりましたが、保護者の皆様、地域の皆様の本校教育活動へのご理解とご協力に改めて感謝申し上げますとともに、次年度も引き続きご支援頂きますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
令和7年 3 月
与謝野町立市場小学校長 白数 孝道
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は例年より雪も少なく、穏やかな新年を迎えました。思い返せば令和6年は元日から北陸地方を震源とする大きな地震が発生し、石川県能登地方を中心に大きな被害がありました。さらに夏にも同地方などで豪雨災害も発生する厳しい年となりました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げ、一日も早い復興をお祈り申し上げます。今年は阪神淡路大震災の発生から30年、節目の年となります。様々な災害への対応を日々、求められる中で危機管理意識を高く持ち、教育活動を進めていく必要を改めて感じます。
さて、新年を迎え本日から3学期が始まりました。令和6年度の途中ではありながら、新しい年ということで、気持ちも新たに自己を振り返ったり新しいことに挑戦したりするよい機会です。子どもたちの意欲を引き出せるような指導を今学期も進めてまいりたいと考えます。
昨年末にもお伝えしましたが、子どもたちは2学期を通して自分と向き合ったり、他者と考えを交流したりしながら学びを深めてきました。意欲に満ちた姿が学校の中でも様々な場面でたくさん見られました。3学期も、その学びを確かなものにし、次年度につながる力として定着していけるよう教育活動を進めてまいります。登校する日数としては50日(6年生は49日)という短い日々です。一日一日を大切に過ごせるよう161名の児童が「つながり」ながら、いろんなことに「挑戦」し、新しい自分に成長していけるよう教職員も力を合わせて取り組んでまいりたいと考えます。
「はじめ良ければすべてよし」という言葉があります。また、「終わり良ければすべてよし」という言葉もあります。「スタートをうまく切って、その波に乗ればきっといろんなことがうまくいく」また、「最終的に『よかった』と思えたら、それまでの苦難が報われる」というその意味をかみしめながら、「何事も、『できる』と信じて取り組んでみなければ結果は出せない」という心構えで残り少ない令和6年度を充実したものにしていきたいと思います。
後になりましたが、旧年中、保護者、地域の皆様には、本校の教育活動に対しましてご理解 ご協力賜りありがとうございました。令和7年が保護者の皆様、地域の皆様にとって幸多き年となりますこと、また、平和と安寧をお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和7年 1月
校 長 白 数 孝 道
「若き 我らは 今伸びる」
薄墨色の空からみぞれ混じりの冷たい雨が降る、そんな季節になりました。ピリッと澄んだ朝の空気に気持ちも引き締まります。大江山を白く染めた雪は里にも積もり始めました。二学期の終業式を迎えます。
学校行事や取組を通して子どもたちの成長をたくさん見ることができた二学期でした。マラソン大会や与謝野町陸上記録会。学校を代表して出場した阿蘇・天橋立小学生駅伝競走大会では優勝という快挙を成し遂げました。与謝野町音楽フェスティバルや学習発表会。日頃の学びを演劇や歌など様々な方法で表現し、観る者を感動させる機会がありました。
行事ごとだけでなく、毎日の学習に向かう姿が、市場っ子の成長の姿だと考えます。学びの振り返りを繰り返しながら、自分がどのように学んだのか、どんな気づきや発見があったのか、どんな成長につながっているのか…。自分を客観視しながら学びに向かう姿がそこにはありました。授業のスタートを待たずに、自分たちで勉強を始める姿や、連絡黒板で「算数」と担任が書いたときに「やったー」という歓声が起こる様子などは、押し付けられて嫌々やっていたらきっと見られない姿だと思います。そんな様々な成長の姿がありました。また、ご家庭でもたくさんお話を聞いていただけたらありがたく思います。
明日から、冬季休業に入ります。子どもたちが毎日の学校生活を安心して送るために、様々な支援をしていただいた保護者の皆様や地域の皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。寒い日が続きます。ご自愛いただき良い年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年 12月24日
市場小学校 校 長 白 数 孝 道
2学期の始まりにあたって
暦でいう処暑(しょしょ)を迎えましたが、「暑さやわらぎ、朝夕は秋を感じる涼しい風が吹き渡る」ほどでなく、まだまだ厳しい暑さが続いているここ数日です。また、週末には、台風が当地方を通過する予報があり、被害がないよう祈りながらできる対策を進めているところです。
今夏は宮崎県沖を震源とする地震の発生に伴い、初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出され、緊張したお盆休みとなりました。「日常の生活を続けながらも、地震の発生に対する備えを怠らない」という防災意識を高く持つ必要を改めて感じる機会となりました。
夏休み中には PTA 本部役員の皆様をはじめ、多くの会員の皆様にお世話になり、早朝からのラジオ体操や校地除草、藤ノ木の剪定やペンキ塗りなど、ご協力いただき誠にありがとうございました。子どもたちの学習環境を整えていただいたことで、気持ちよく活動に取り組むことができます。お世話になりました。
さて、本日より2学期がスタートし、久しぶりに子どもたちの元気な声が学校に戻ってきました。まだまだ暑い中でのスタートとなります。熱中症予防のための対応も含めて、その時々の状況を確認しながら教育活動を柔軟に進めていきたいと考えます。急な変更など無理をお願いすることもあるかもしれませんが、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
2学期はマラソン大会や学習発表会などの行事もたくさんあります。子どもたちにとって成長が期待できる場面も多くあります。学校教育目標に掲げた「たくましい」心と体をつくるために、「もう少しけ頑張ってみる」「ちょっと我慢をする」など、粘り強く取り組む力も育てていきたいと考えます。また、学習面でも、「自分の考えを伝える」「いろんな人と対話して考えを深める」など、自ら学びに向かう力が身に付くよう指導していきたいと考えます。各ご家庭、地域でも子どもたちの様子を見ていただきながら、お声がけをよろしくお願いします。
令和6年 8月28日
校 長 白 数 孝 道
令和6年度 1学期を終えるにあたって
季節は二十四節気で言う「小暑」を迎えました。梅雨が明け、本格的な暑さが到来する時期です。雨が降ったりやんだりを繰り返す日が長く続きましたが、今後、暑くなる日も多くなる予報となっています。ひとむかし前には「暑い夏」に季節の移り変わりを感じたものですが、最近は、異常な暑さに「熱中症警戒アラート」なるものが出され、健康被害が心配されるような状況です。先日も、「熱中症特別警戒アラート」が出された時の対応についてお知らせし、ご協力をお願いしました。あまり暑すぎる夏も考えものであると感じます。
とは言え、子どもたちは元気に暑い中、夏を肌で感じながら学校生活を送っています。先日も与謝野町の俳句教室で出前授業をお世話になり、「夏の季語」が次々に子どもたちの口から出てきました。子どもたちなりの夏のイメージが豊かに膨らんでいる様子がよく分かりました。
7月19日(金)、1学期終業式が終わりました。新しく新入生を 35 名迎えて全校児童 155 名で歩んできた 1 学期。運動会をはじめとして、たくさんの行事や取組の中で子どもたちの成長が見られました。毎日の授業を大切にしながら、学級や色別班での「つながり」づくりに取り組んできました。また、今年度はそのつながりを大切にしながら一歩進んで、「粘り強く頑張ってみる」という場面を設定し、挑戦することにも力を入れました。
明日から夏休みをむかえます。学校から離れて家庭や地域で過ごす時間が長くなります。じっくりと本を読んだりスポーツに励んだり、やってみたいことに打ち込んだりできる時間もつくれる絶好の機会です。充実した夏休みになるよう、お力添えをよろしくお願いします。気になる様子などありましたら、ご指導いただき、学校にもご連絡ください。
令和6年 7月19日(金)
校 長 白数 孝道
令和6年度のはじまりにあたって
桜の花びらが温かな春の風に舞う中、4月9日に35名の新入生を迎え、全校生徒155名で令和6年度のスタートを切りました。保護者の皆様、お子様のご入学、ご進級、おめでとうございます。今年度も、本校教育活動へのご理解ご協力をよろしくお願いします。
学校教育目標
つながりを深め、主体的に学び、たくましく生きる児童の育成
「市場っ子」 めざす姿
『 い きいき 楽しく 学ぼう 』
『 ち からいっぱい 仲よく 遊ぼう 』
『 ば (場)に応じたあいさつをしよう 』
学校教育目標として掲げた「つながりを深める」取組を昨年度もたくさん進めて参りました。今年度もその取組を継続しながら、「たくましく生きる」ための力として「ねばり強く継続する力」や「がまんして取り組む力」などにも更に力を入れて取り組んでまいります。見通すことが難しいこれからの時代を生き抜く子ども達が、豊かな人生を切り開くために、身につけていくことが大切であると考えます。
地域の皆様には、昨年度から様々なお力添えをいただき、学校ではできないような経験をさせていただきました。春の祭りをはじめ、育成会や各区、公民館の各種取組を通じて育んでいただいていることに改めてお礼申し上げます。
生成AIはじめIT技術の進歩と、急速に進むグローバル化の中で、子どもたちが将来、どんな社会で生きることになるか、十分見通せない現代ですが、そんな時代を生き抜くたくましさを身につけていけるよう、教職員で一致した取組を進めて参る所存です。
最後に、日頃より、本校教育活動にご理解ご協力いただいております保護者の皆様、地域の皆様に改めて御礼を申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
令和6年 4月
与謝野町立市場小学校 校長 白数孝道