令和6年度2学期終業式 式辞

連日、熱中症の警戒指数をにらみながらスタートした長い2学期も、終業式となりました。期間の長さ以上に、内容が盛りだくさんの2学期。それぞれ「自分には良いところがある」と手応えを感じていると思います。

その一例が、先ほど伝達表彰のステージに立った皆さんの活躍です。しかし、是非、全校の皆さんと確認したいことは、ステージ上の皆さんと同じように、この場の246名一人一人にとっても、手応え十分の2学期だったのではないかということです。大会の成績や、絵や作文での入賞といった「物差し」で測った結果として表彰された皆さんの立派さは誰もが認めるところです。しかし、「自分自身にとっての大切な別の物差し」、つまり自分が価値を感じ、こだわっている分野に置き換え、自分自身で確認してほしい。もっと言うなら、賞状やトロフィー、また、この後手にする通信簿のように、順位や数字といった目に見えるものだけでなく、そこに至るまでの努力や取組過程、プロセスに焦点を当てたなら、これまでの自分を超える前進した自分に気づくのではないでしょうか。

よく「自画自賛」と言います。自分が書いた画(絵)を自分で褒め讃える。他人からの評価は、受ける評価が不公平とか、自分を見てくれている・見てくれていない等、他人に委ねるため評価もばらつくことがあり、時として素直に受け止めにくいことさえありますが、唯一自分のことを的確に見逃すことなく理解してくれている人、それは自分自身です。自己満足という意味ではなく、素直に自分の良さを認める。そして、同じようにチャレンジする周囲も素直に認め、エネルギーをもらえるよう繋がる。先ほどの全校生徒の前での伝達表彰やこの後のHRがそれぞれを高めるきっかけになればと願っています。

今の話は、網野中学校で大切にしている「自分と向き合う力」「自分を高める力」「他者とつながる力」と全く同じ内容です。246名それぞれが「自分には良いところがある」と実感できる学校、そして、さらに居心地の良い学校に近づくよう、引き続き皆で力を合わせていきましょう。

明日からの13日間の冬休み。穏やかな日々であること、そして、目標を新たに新しい年を迎える皆さんと3学期がスタートできることを楽しみにし、式辞とします。

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