第９回卒業授与式 式辞（一部抜粋）
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ただ今、卒業証書を授与しました百名の卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。 皆さんのこれからの長い人生の中で、中学校生活は、わずか三年間ではありましたが、多くの想い出がつまった、この網野中でしか経験することのできない三年間であったのではないかと思います。皆さんの中学校生活一年目は、新型コロナの影響を大きく受けました。参加が制限された入学式、延期までした合唱祭は中止、無観客での体育祭、その他行事・取組や部活動の大会の中止や制限、マスクを外せない生活、前を向いての黙食と、経験したことのない生活様式が続き、戸惑いや不安と隣り合わせであったことと思います。しかし、そんなことに負けない強さが皆さんにはありました。常に感謝の気持ちを持ち、前向きに学校生活に取り組んできて、いよいよ最上級生としてのこの一年間は、皆さんの強さとやさしさをいたる所で感じました。そして、まとまることで大きな力を発揮する姿をいろいろな場面で見させていただきました。ディズニーランド前で百名全員で記念写真を撮った修学旅行、心に響いたクラス合唱と迫力のあった学年合唱、ブロックの絆を深めた体育祭、網野学園小中合同の取組『 一体缶 』で集めた１万４千５百９十５個ものアルミ缶とあいさつ運動、大きな行事や取組を一つ一つ成功させ、部活動でも体育系・文化系ともに様々な場面で力を発揮しました。そして、生徒会本部の皆さんを中心に話合い活動を全校で取り組み、見直した学校生活の決まり。今の時代に合う、多様性や個性を大切にする決まりを全校で作り上げてくれました。皆さんのそういう姿を後輩は、間近で見て学び、皆さんの姿が、目指すべき網中生の姿として今後も心に残り続けることと思います。
皆さんには、この三年間のいろいろな場面でドラマがそれぞれにあり、その中でかけがえのない想い出を創り上げてきました。どんな時にもクラスや学年、部活動の仲間がいて、そばに寄り添って応援してくださるご家族の方等多くの方がいて、この卒業式を迎えることが、今日できたのだと思います。
今年度の生徒会スローガンは、「足跡～挑め 刻め 私たちの足跡～」。皆さんは、果敢に挑み、この網中に確かな足跡を刻み、卒業していきます。予測することが難しい、そんな時代ではありますが、皆さんがこの三年間でつけた深く考え、あきらめずに根気強く信念をもって行動する力、感謝の気持ちを持って精一杯自分を表現する力、そして、まわりの人とつながる力で、壁が立ちはだかろうとも怯（ひる）むことなく、それぞれの新しい舞台で次の足跡を刻んでいってください。その姿を必ず多くの人が応援してくれるはずです。（ 略 ）
