平成18年度研究事業「地域や学校における特別支援教育体制の充実」
 HOME学校支援全体共通(特別支援教育関連)平成18年度研究事業>コーディネーターの一年
9 手をつなごう(関係者・機関との連携)
※特別支援教育を進めていくためのキーワードの一つに「連携」があります。でも、連携は難しい・・そんな時に読んでください。連携を進めていく上で大切な視点をもう一度、押さえ直しましょう。

 別支援教育コーディネーターは、支援のために必要な人や関係機関をつなぐキーパーソン、連携の窓口です。
手とクローバーのイラスト
支援の必要な子ども達をしっかりみつめましょう。
  様々な機会を捉えて、声をかけたり、集団の中での様子(行事、集会、清掃時間等)をよく観察しましょう。子どもの姿が浮かぶと、保護者や担任の先生の話を共感やイメージを持ちながら聞くことができます。支援方策も具体的になります。

担任の先生との関係は、むずかしい?
  担任の先生の気づきや困り感に寄り添い、カウンセリングマインドで聴くことからスタートしましょう。しかし、それだけでは具体的な支援に結びつきません。コーディネーターとして、冷静に状況や先生のタイプ、得意・不得意を見極め、教室での支援に結びつくように担任の先生を支えましょう。時には、担任の先生にはっきりと指摘をしなければならない事もあるでしょう。同僚でもあるコーディネーターにとっては、なかなか難しいところです。コーディネーターとしてではなく、個人的な対応をすると、上手く関係を築けないこともあるでしょう。個人として対応するのではなく、あくまでも校内委員会としての支援方策を明確にして、組織としての対応を考えましょう。

保護者にとって、コーディネーターは変わることのない強い味方です。
   保護者にとって、担任や校種という人や学校が変わっても、コーディネーターという立場の先生がどの学校にもいるということは、とても心強い事なのです。担任が変わるとき、校種が変わるとき、担任に保護者が心を開かないとき、様々な状況がありますが、コーディネーターは、状況をよく分析して自分の取るべき対応を考えなくてはいけません。基本は、担任の先生と保護者が信頼関係を築くサポート、支援が継続していくためのサポートです。そう考えると、担任の先生を中心とした体制を作ると同時に、担任の先生任せにせず、1年間計画的に、校内委員会のメンバーが関わりを持てるような機会を作っていく必要があります。学校全体として、支援に取り組んでいることが保護者に理解されると、保護者に信頼感と安心感が生まれます。保護者の心の安定は、子どもの心の安定につながります。

他校のコーディネーターと交流する場を持ちましょう。
  コーディネーター同士のつながりから、自校の取組にいかせる情報がいっぱいもらえます。コーディネーターでないとわからない悩みも出し合え、元気ももらえますよ。
 各市町村でコーディネーター会議や研修会を持っているところもたくさんあります。その場を、校種間の連携の場にしていくことも有効です。

スーパーバイザーを持ちましょう。
  コーディネーターは、医師、養護学校の巡回相談員や通級指導教室の担当者などのスーパーバイザーを持ちましょう。コーディネーターとしての力量アップ、より良い支援につながります。
 また、困った時悩んだ時に、校内に校長先生をはじめ、身近に相談出来る人を作りましょう。コーディネーターに元気がなければ、校内の特別支援教育は進みません。

養護教諭からの視点は貴重です。
  養護教諭の子ども達へのアプローチは、担任の先生達とは一味違います。全校の子ども達の健康管理をしている養護教諭は、子ども達同士の関係や保護者の情報等を持っています。日常的に連携を取り、養護教諭でないと見えない事、視点を共有しましょう。

  ページ先頭に戻る  前のページに戻る