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V 中学校(国語科)における国語力育成のための実践
3 中学校における国語力育成のための実践 ―「言語事項」―
国語力の基盤となる言語活用能力を育てる   「言語事項」については、「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」と相互に密接な関連を図るとともに、体系付けてまとまった知識を付けさせることも重要です。
 「中学校学力診断テスト」結果の分析では「単語と文節の区別や、修飾語・被修飾語の関係」が課題としてあげられています。特に、「修飾語・被修飾語の関係」は「小学校基礎学力診断テスト」においても課題とされ、連携を重視した系統的な指導が求められています。
 また「文字・活字文化振興法」では、「読む力及び書く力並びにこれらの力を基礎とする言語に関する能力(言語力)の滋養に十分配慮されなければならない。」とあり、そのためにも、「言語事項」の指導は、単に知識として学習されるだけでなく、言語感覚を高めたり、文脈上の意味を考えさせたりするなど、実際の言語活動の中で活用され生きて働く力として、身に付けさせることが大切です。
 国語力の基盤となる言語活用能力を育てるため、以下に、「言語事項」の指導のポイントや工夫例等を紹介します。
  【言語事項の指導例】

@ 系統的、計画的、段階的な指導
 年間指導計画の中で適切に時間を設定し、「言語事項」を系統的に指導する。
→ (文法等への取組を一定期間集中的に行う。漢字の練習を毎時間継続的に行う等)
 小学校・中学校で学習内容を共有し、協力して系統表を作成したり、指導方法や実態交流を行うなどの連携を深める。
→ (「言語事項」の情報共有項目の例:文字、表記、文・文章構成、語句、表現等)
 ワークシートの活用、グループ学習等、指導形態や指導方法 を工夫し、個々の学習実態に応じた課題を設定する。
→(課題別練習問題の取組・グループ内での教え合い等)
  A 3領域の学習の中で、効果的に言語事項の学習を取り入れる。  
 大切な語句や部分に着目し、他の語と入れ変えて比較した り、イメージを読み取ったりして、言語感覚を養う。  
 接続語や文末表現に着目し、話の流れや作者意図を的確に理解する。  
 書き方・話し方の基本をおさえ、正しい表現方法についてこまめに添削をしたり、話し方の指導をしたり、日常的に言語力を高める指導を行う。
 





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