令和4年度1学期始業式 式辞

新たなスタートに当たり、皆さんの心の中を想像しながら、表情を見ていました。「よし頑張ろうというワクワクする前向きな気持ち」と、「変化に伴う不安・ドキドキする気持ち」が一緒になった複雑な気持ちなのかなという意味で、いい意味の緊張感を感じます。おそらく1年前も、今のようにワクワク・ドキドキとしていたのでしょうが、環境の変化が皆さんを成長させ、本当にたくましくなったと実感しています。
同じように、この令和4年度も大きく力を伸ばしてほしいと願っています。ドキドキしているのは自分だけではないです。不安がない人なんていないでしょうか。まずは、そんな思いを持つ周りの人に優しく接し、つながりを広げてほしいと思います。
令和4年度も、引き続き、大宮中学校では、3つの基本を大切にしていきます。一つは、自分こと、二つ目に自分以外の周りの人のこと、そして最後に、自分から頑張ろうという意欲を高め学ぶということです。
「自分を大切に」とは多くの意味を含みます。例えば「自分にはいいことがある。」中学校生活にはそのような思いを味わうチャンスが一杯です。最も長い時間を充てる授業において、「自分にはいいところがある」と実感できるよう一生懸命取り組んでください。他にも行事や部活動、日々の朝読書や掃除、給食の時間、休み時間の友達との関わりなど、みんなの「自分のことを大切に思える時間」が増えるよう、先生たちも頑張ります。
「仲間のことも大切にすること。」これは、大宮中学校が最も大切にしてきた土台の部分です。「多様な価値観や違いを尊重すること」とか「相手の側に立って物事をとらえる」ことの大切さは誰もが理解しています。しかし、行動に結び付けるためには力・強さが必要です。一人一人を大切にし、安心・安全な環境に近づけるという思いから、本日は体育館での整列の仕方も変えています。明日からは新しい制服を着た新入生と一緒に生活をします。様々な価値観が大切にされるよう、学んだことを行動につなげてください。
最後に、「自ら意欲的に学ぶこと」です。やらされるのでなく、流されるのでなく、主体的に、自分を自分自身でしっかりと育てることの楽しさを感じてください。
新入生87名を加えた261名がしっかりと「つながり」、基本を大切に取り組む中で、大宮中学校がさらに前進、進化し、みんなの居場所となるような居心地のよい学校に近づくことを楽しみにし、1学期始業式の式辞とします。

校長 吉岡 秀一

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