京都府立西舞鶴高等学校

第40回舞鶴ユネスコ賞教育賞・文化賞令和７年５月25日（日）
第40回舞鶴ユネスコ賞教育賞・文化賞を受賞しました。　このたび本校の生徒・グループが、第40回舞鶴ユネスコ賞において、教育賞（団体部門）および文化賞（個人部門）を受賞しました。舞鶴ユネスコ賞は、教育や文化の分野において優れた活動を行った個人・団体に贈られるものであり、地域社会に根ざした本校の取組が高く評価されたことは大変光栄です。 ■ 教育賞［団体］冠島調査研究グループ　本グループは、舞鶴市や環境省から特別な許可を得て、冠島に生息する海鳥「オオミズナギドリ」の標識調査に参加し、専門家と連携して生態調査の補助を行っています。加えて、AI技術を活用した鳴き声の分析など、先端的な学術研究にも積極的に挑戦しています。　また、冠島の自然やオオミズナギドリの魅力を次世代に伝えるため、地元の小中学生を対象としたワークショップを年間4回実施し、講師役として環境教育にも貢献しています。東京大学、山階鳥類研究所と連携しながら、持続可能な開発目標（SDGs）に資する実践を続けており、昨年11月には全国野生生物保護活動発表大会で文部科学大臣賞も受賞しました。ボランティア部地域交流グループ　本グループは、中筋小学校の放課後児童クラブでの遊び支援や、「あそびあむ」での子育て支援活動、「プラザサロンにこにこ」での食事提供活動など、地域の多世代と継続的に交流しています。夏休みなどには小学生向けのプログラムを自ら企画し、共に過ごす時間を大切にしています。　また、商店街のイベント（打ち水大作戦、ハロウィン）や舞鶴港でのクルーズ船おもてなし、高齢者・障がい者との交流行事にも積極的に参加し、地域とのつながりを深めています。高校生の柔軟な発想と行動力が地域に活力をもたらしており、高く評価されました。 ■ 文化賞［個人］　上林さん（３年　囲碁将棋部）　上林さんは、幼少期から地域の囲碁教室で研鑽を積み、現在は四段の実力を持つ実力者です。教室が閉鎖された後も遠方の教室へ通い、オンライン対局などを通じて研鑽を重ね、環境の制約を乗り越えて実力を磨いてきました。　その成果として、昨年夏の「第16回京都府高等学校文化連盟囲碁部門夏季大会」で優勝を果たし、全国大会に出場するなど、全国の舞台でも健闘を見せています。今後もさらに上位を目指し、向上心を持って努力を続ける姿勢が、文化賞の受賞につながりました。　また、受賞者を代表して、ボランティア部瀬野さんが謝辞を述べました。　今回の表彰式では、舞鶴ユネスコ協会会長・廣瀬久哲様よりユネスコの理念と地域での実践についてのお話をいただきました。戦争のない平和な世界を目指す精神が大切であるとのご挨拶があり、深く考えさせられるものでした。また、舞鶴市長・鴨田秋津様からも「これを機に、舞鶴の自然や地域について、より深く学んでほしい」との激励のお言葉を頂戴しました。　これからも本校では、地域や自然と向き合いながら、学びと実践を通じて社会に貢献する教育活動を推進してまいります。
【教育賞】冠島調査研究グループ		【教育賞】ボランティア部地域交流グループ
【文化賞】上林さん		受賞者を代表して謝辞を述べました