井手町大正池とその水源かん養林景観

文化的景観

大正池は、井手町東部山間地に位置する府内最大級の農業用ため池です。
 昭和28年の南山城水害を契機に旧二ノ谷池(江戸時代からのため池)を改修して昭和35年に完成しました。井手町を貫流する玉川の水源として、上井手ほか井手町東部に広がる河岸段丘上の水田にとって重要な灌漑用水源となっています。

 また、近年の環境保全の取組の中で、平成6年度から平成17年度にかけて池周囲がグリーンツーリズム用地として整備され、NPO団体の協力を得て現代的機能を加味した水源かん養林の保全も図られました。

 井手町大正池とその周囲の森林(面積約78ha)は、府民にとって憩いの場としての活用も進められており、水害を乗り越えてきた井手町をはじめ南山城地域の災害復興、農業用水源と集水域林地保全を象徴する良好な文化的景観となっています。

(平成20年1月24日 京都府景観資産に登録)

 選定年月日 平成21年3月24日
 面積 約78ha
 選定区域 綴喜郡井手町
 地図 こちら(京都府・市町村共同GIS)のページへ
 選定理由 農林水産業に係る景観地
 歴史的事績に係る景観地
 大正池の景観 池北側の「であいのかけはし」
  
 大正池と周囲の水源かん養林 大正池と周囲の水源かん養林
  

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