綾部市青野町に所在するグンゼ株式会社本社工場は、綾部市の近代化と発展を物語る町並みを今日に伝えています。明治29年この地に創業されたグンゼ株式会社は、日本有数の製糸会社へと発展してきました。
現在残されている近代製糸産業を支えた歴史的建造物群は、事務棟として使われている昭和8(1933)年築の本社屋、現記念館である大正6(1917)年築の旧本社、現グンゼ博物苑である大正初期築の繭蔵、グンゼ本工場正門などがあり、電線の地中化と歩道が完備された市道を挟んで建ち並んでいます。さらに、養蚕には欠かせない桑を国内外問わず収集栽培する桑苑は、建物群の北側に配されています。
平成19年には経済産業省から近代化産業遺産、「綾部市の製糸関連遺産」にも認定されました。綾部市グンゼの近代製糸産業景観は、地域の歴史と文化を刻む良好な文化的景観となっています。
(平成20年9月9日 京都府景観資産に登録)
選定年月日 | 平成21年3月24日 |
面積 | 約3.5ha |
選定区域 | 綾部市青野町 |
地図 | こちら(京都府・市町村共同GIS)のページへ |
選定理由 | 商工業に係る景観地 |
綾部の町なみ | 桑の苑 |
![]() | ![]() |
グンゼ綾部本社 | グンゼ記念館(旧本社事務所) |
![]() | ![]() |