福知山市大江町毛原は、大江山南麓の集落で、傾斜地を利用して大小不規則な棚田約600枚が営まれています。
集落は、北の標高約480mの空山と東・西側をその枝尾根に抱かれるようにあり、水源として周囲の山林と棚田が一体として管理され、良好な棚田景観を残しています。平成19年には、「丹後天橋立大江山国定公園」の指定が行われ、毛原地区もその一部となり、自然公園法においても景観保全が図られています。
毛原の集落に入る三叉路には、「右ふけん 左なりあい」と刻まれた道標があり、宮津に向かう古道である元普甲道と、近世に開削された今普甲道の分岐点にあたります。元普甲道沿いの毛原峠には「袈裟切り地蔵」、集落内には「化粧地蔵」、背後の山中には「岩神さん」と呼ぶ石座など地域の歴史を物語る文化財も残っています。
このように、選定地域内は、良好な棚田景観とともに、地域の歴史が刻まれた貴重な文化的景観といえます。
(平成20年1月24日 京都府景観資産に登録)
選定年月日 | 平成20年3月21日 |
面積 | 約105ha |
選定区域 | 福知山市大江町毛原の一部 |
地図 | こちら(京都府・市町村共同GIS)のページへ |
選定理由 | 農林水産業に係る景観地 |
毛原の棚田景観 | 毛原の棚田景観 |
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