京丹後市久美浜湾のカキの養殖景観

文化的景観

日本海の内湾である久美浜湾は、小天橋の砂洲さすで閉じられ、湾内は一年中波穏やかな天然の良港で、長く漁港として発展してきました。

 地元有志が、湾内の波が穏やかなことに注目して、昭和12年カキの試験養殖に成功し、昭和25年頃からカキ棚養殖を始めました。
 昭和34年には京都府、久美浜町、湊漁業協同組合の三者による久美浜湾に適した養殖技術が完成し、湾内の4箇所(河内湾、宮崎湾、六本浦、浦明沖)で、合計300基を越えるカキ棚が、湊漁業協同組合に加入する漁業者約100人によって敷設されています。

 「山陰海岸国立公園」の一部である久美浜湾内にカキの養殖筏列(ようしょくいかだれつ)が浮かぶ風景は、丹後半島の漁業と自然の景観が結びついた特徴的で良好な文化的景観です。
(平成20年1月24日 京都府景観資産に登録)

 選定年月日 平成20年3月21日
 面積 約470ha
 選定区域 京丹後市久美浜町字大向、字湊宮の各一部
 地図こちら(京都府・市町村共同GIS)のページへ
 選定理由 農林水産に係る景観地
久美浜湾遠景久美浜湾遠景
  
久美浜湾遠景 カキの加工作業
  
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