2学期終業式 式辞

2学期終業式 式辞

 2学期も新型コロナに影響を大きく受けましたが、本日、2学期終業式を迎えることができました。本日、体調不良や自宅待機等でオンラインでつながっている人も含め、皆さんと2学期終業式を迎えることができることに感謝です。

さて、皆さん、それぞれにとって、どんな2学期だったでしょうか?

体育祭。できてよかったです。吹奏楽部定期演奏会の実施、秋季大会や丹ブロ駅伝への出場、できてよかったです。さらに府駅伝への出場、各種コンクール等での入賞等、この2学期も体育・文化両面で頑張りました。大変忙しい2学期であったことと思います。時には同時並行で進めていかなくてはいけない時もあったのではないかと思います。しかし、おそらく大変だったけど、後から振り返ると、忙しいながらも、充実していたのでは? と、思います。それは、皆さんが、行事や取組を終えて、振り返ってまとめる感想やアンケートを見せてもらったり、学級通信やたよりを読んだり、いろいろな発表を聞く中でそう感じました。自分の感じたことや考えたことを自分の言葉で、自分の表現で、伝えることができました。毎日の授業で、総合的な学習の時間や人権学習、そして、行事や取組を通して、クラス・学年の中で、ブロックや全校の中で、着実にこの2学期、力をつけたと思っています。

 先生は、担任の先生からいただく学級通信を読ませてもらい、皆さんの2学期の成長を見せてもらっています。どのクラスの通信も、いつもしっかり自分の思いが自分の表現で書かれているなぁと、感心しています。

 過日、アトランタオリンピック柔道で金メダルを取られた中村 兼三選手と柔道連盟の青木選手に網中に来ていただきました。残念ながら、2・3年生や学級閉鎖となった1年2組の皆さんは直接授業で教えてもらえませんでしたが、1年1組の皆さんは直接柔道を教えていただきました。その時の1年1組の通信を読ませてもらいました。通信には、1組の皆さんの感想とともに、金メダリストの中村選手にした質問に対する回答が載っていました。中村選手に、「柔道をしていて、やめたいなと思ったことはないですか?」に対して、中村選手は、

「やめようと思ったことはない」と。でも「オリンピックで金メダルをとった後、1年後の選手権では勝てなかった。追われる立場になったから、きつかった。でも柔道をいやだとは思わず、自分の長所を生し、戦い方を考えた。そのためにまずやったことは、自分をよく知ることだった」と言われていました。さらに、過去のオリンピックで金メダル2回、銀メダル2回、銅メダル1回と活躍した谷 亮子選手という選手がいたのですが、その谷選手について、「谷選手は、何度投げられても楽しそうに起き上がって、また投げられて…。なんでこんなに楽しそうにしているのか、訳がわからなかった」と、しかし、「今思えば、柔道をやらされているのではなく、自分でやると決めたからだろうと思う。」と…。

学級通信を読ませてもらって、「自分をよく知る」、自分の長所も短所も知る。そして、長所を生かす、自信を持ち、自分の強みにしていく。自信を持ってやることで困難にも打ち勝つ強い心をつくることにつながると思いました。また、「自分で決めて、自分で責任を持つ」、人のせいにはできないので、自分で責任を持たなければいけない。自分から逃げることができないことで、これも強い心につながる、初志貫徹につながると思いました。中村選手が言われたことは、とても意味のある、心に迫る内容であり、中村選手からの強いメッセージであると感じました。ぜひ、自分に置き換えて考えみてください。皆さん、それぞれの生き方の参考になるんじゃないかな と思います。

 明日から、冬休みに入ります。コロナ感染防止は引き続き徹底して行いながら、規則正しい生活と学習したことの復習、年末のお手伝いに頑張って取り組み、楽しい冬休みを過ごしてください。特に3年生は、新しい年を迎え、いよいよ入試に直面していきます。自分の良さを生かすため、どこに進学するのかを決めて2学期を終えることと思います。実現するための学習にしっかりと取り組んで、自分の力で、自分で責任を持って進路を切り拓いてください。1・2年生は、この2学期の学習で、特に苦手だった、わかりにくかったところの復習に、宿題とともに取り組んでください。

 新しい年を迎え、有意義な冬休みを終え、3学期に元気に登校してくる皆さんとの再会を楽しみにしています。

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