給食週間4日目は、東北地方から宮城県です。世界三大漁場とされる三陸海岸に面した宮城県から日本で一番多く水揚げのある「サメ」を使った『サメの竜田揚げ』、宮城の特産品でもある「枝豆」を入れた『ひじきのそぼろ煮』、お彼岸やお盆に食べられる精進料理の『おくずがけ』が登場しました。

サメは「モウカザメ(ネズミザメ)」を使い、切り身に生姜、にんにく、しょうゆ、みりん、赤みそで下味をつけ、片栗粉をつけて揚げました。『おくずがけ』はごぼう、人参、里芋、干し椎茸、糸こんにゃく、油揚げ、さやいんげんと具だくさんの汁物に。根菜が多いので、調理員さんがアクの強いごぼうを下ゆで、お出汁もいつもより少し濃いめにだしてもらうなど一工夫して仕上げました。







『サメの竜田揚げ』は給食週間がはじまる前から児童の間では話題になっていたようで、「まずそうやなぁ」と言っている児童もいました。しかし、食べてみると「衣はサクサク、身はホロホロでおいしい!!」と多くの児童から感想をもらい、残った『サメの竜田揚げ』をお替わりしたい児童がたくさんいました。『おくずがけ』も精進料理のため少し心配をしていたのですが、調理員さんの一手間のおかげで、残食も少なくよく食べてくれました。



『サメ』のお替わりジャンケンが各教室でありました。3年生から「サメってどんなサメ?」と質問があり、ランチルームの掲示板に「モウカザメ」の写真を掲示してみました。「モウカザメ」は体長3メートルほどになるサメで、鮭やマスなどを捕食する大型のサメです。サメの写真を見た1年生がびっくりしていました。
給食週間最終日は、九州地方から鹿児島県です。大小の島々からなる鹿児島県奄美地域から『鶏飯』、『鶏だしスープ』が登場しました。

『鶏飯』は奄美地域を代表する郷土料理で、貴重な鶏肉を余すことなく使って作ったおもてなし料理で、鶏ガラで出汁を取ったスープをかけて食べるお茶漬けのような料理です。給食では甘辛く煮た人参と椎茸の具に、炒り卵を混ぜ、ごはんにのせて提供をしました。『鶏だしスープ』には、ささみを使い、キャベツ・ネギを入れてスープにし、本場の味に近づけるため、レモン果汁を入れて仕上げました。







普段は汁物をごはんにかけることがない児童も「今日だけはかけてもいいよ」と言うと「え~、おいしくないって」と言っていたのですが、疑いながら一口・・・。「おいしい!!これは絶対かけるべき!!」と絶賛!!。大成功の給食週間となりました。
また、6年生と調理員さんとの交流として、調理員さん全員に6年生の教室に来てもらい、調理員さんへの感謝と給食についての質問交流をさせてもらいました。




6年生からは「ごはんは1日何合炊いているの?」「調理員さんのやりがいは?」「いつお昼ごはんを食べている?」「デザートを作るのにどれぐらい時間がかかる?」「何人で作っている?」「カレーは何時頃から作っている?」たくさんの質問があがり、一つ一つ丁寧に調理員さんが答えてくださいました。「ごはんは1日23kgのお米を炊いています。1合が150gだから23kgだと何合になるでしょう?」と逆に調理員さんから算数の問題が!!答えは・・・「153合」になります。また「調理員さんのやりがいは」には・・・「みんなの食缶が空っぽになって返ってきた時です」とのことでした。
6向小の調理員さんは4~5人で約340食分の給食を朝7時半から準備をして、作ってくださっています。「調理員さんになったきっかけ」などもお話をしてもらい、とても楽しい交流の時間となりました。6向小での給食も6年生はあと少し、2,3月は6年生のリクエスト給食も登場予定です。好き嫌いなく、よく食べてくれる6年生。「6向小の給食はおいしかった」と思い出になってくれることを願っています。