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「夢をかなえる場所がここにある」「勉強も、部活も、全部。」 京都府立西舞鶴高等学校

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令和4年度第3学期始業式
令和5年1月10日
 1月10日、3学期始業式を実施しました。

 校長式辞
 
 令和4年度の最終学期が始まります。最後のひと踏ん張り、みなさんの成長を、私たち教職員みんなで応援したいと思います。
 さて、みなさん、しっかりと朝ご飯を食べてきましたか?私の毎朝はパンのトースト、それにいろんな種類のヨーグルトも食べるようにしています。乳酸菌は腸内環境を整えて、病原菌の増殖を抑えてくれるそうですね。
 そもそも、37兆個もの細胞で形成されている私たちヒトの体。その体内には、何と細胞の3倍、100兆個を超えるとてつもない数の微生物や細菌も同居していて、それらの大半は悠久の時を経るなかでヒトと共生する関係になっているのだと、以前、生物の先生に教わりました。
 一方、「人類の歴史は感染症との戦いの歴史」とも言われます。そして、今、変異を続けパンデミックを引き起こす新型コロナウイルスに対抗すべく、AIなど最新の科学技術も駆使してワクチン開発が急ピッチに進められています。
 ウイルスの病原体を構成するタンパク質の遺伝情報を体内に投与することで免疫を作る。何とも大胆な発想ですが、この「毒をもって毒を制す」ワクチンの予防接種という方法を最初に開発・実用化したのは、19世紀フランスの科学者パスツールという人。因みに、私たちが毎日おいしい牛乳を飲めるのも、低温殺菌法を開発してくれた彼のおかげなのです。
 その「近代細菌学の祖」とも称されるパスツールが残した言葉をみなさんに紹介します。
 「偶然は準備のできていないものには微笑まない」
 別の言いまわしをすると、
 「幸運の女神は常に準備している人にのみ微笑む」
 蓋し名言です。

 歴史に残る偉大な発見や発明には何かとエピソードがつきもの。りんごが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見したニュートンの話などは、その最たるものでしょう。他にも、フレミングが感染症に効くペニシリンという抗生物質を発見できたのは実験中に垂らした鼻水のお陰だとか、ノーベルが液状爆薬ダイナマイトを発明できたのも怪我した指に塗っていた薬による「怪我の功名」だったとか、面白話として語られる逸話は枚挙に暇がありません。
 しかし、それらは決して「棚からぼたもち」のような偶然であったはずがない。四六時中、寝ても覚めてもそれに没頭し、数えきれないほどの失敗と試行錯誤の末にやっと訪れた瞬間だったに違いありません。
 大切な我が子2人を腸チフスという感染症で亡くしていたパスツールにとっても、ワクチン開発は子どもたちの弔い合戦でした。そして、彼自身、脳出血に倒れ半身不随となりながらも執念を燃やし続けた末に成し遂げた偉業であったということを、かつて教壇に立ち世界史を教えていた頃、私は生徒たちに語っていました。
 努力したら成功する、などという単純な話ではない。ただ、パスツールが言うように、突然訪れるかも知れないチャンスを掴み、成功をたぐり寄せることが出来るかどうかは、日頃の準備にかかっている。そして、そんな準備の積み重ねこそが、人の可能性を広げ、当初思いもよらなかったような新たな世界へと導いてくれたりもする。「結果も然ることながら過程が大事」ということはそういうことなのだ、と私は思っています。

 令和4年度の西高生全体に向け、私がお話しする機会はこれが最後になるでしょう。1・2年生はそれぞれ、次の学年に向けての0学期という心構えで、新たな準備を始めてください。そして、3年生、特に受験を控えている人は、健康管理も大切な準備のひとつ、しっかり食べて寝て、免疫と集中力も高めて難関を突破しましょう。席を並べ一緒に闘う仲間たちの存在は、ワクチン以上の効き目で大きなエネルギーを与えてくれるはずです。西高第75期生となるみなさんが、残り少ない高校生活を大切に、そして互いの友情を深めてくれることを願っています。
 最後に、質問への答えとして語ったとされるパスツール晩年の言葉を紹介して、話を閉じます。
 「私が目標を達成できた秘訣を教えましょう。それはね、絶対にあきらめないことだよ」
進路指導部長訓話
 進路指導部長からは、未来を切り開くための目標の立て方と達成のためのプロセスについて次のような趣旨の話がありました。
 「1年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、ただこの1年の目標ではなく、10年後になりたい自分を想像し、そこから逆算して3年後の自分、そして今年1年の目標を立てるようにしましょう。10年後の未来を想像することが難しい人は、高校卒業後の進路希望を明確にすること、そして言語化したり周りに伝えたりしましょう。
 
 副校長先生からは、新型コロナウイルス感染について引き続き感染予防に努めるよう話がありました。

生徒会より
 
 最後に、生徒会から目安箱について「Teamsを活用して気軽に生徒の声を集められるようにする」こと、放送部からお昼の放送について「リクエスト曲をFormsから集められるようにする」ことを全校生徒に向けて呼びかけました。

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