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高大連携講座(京都工芸繊維大学)

令和8年10月15日(木)
 10月15日(木)、理数探究科2年5組を対象に、京都工芸繊維大学 足立馨先生、塩野剛司先生、老田達生先生、本柳仁先生、大学院生の皆様を講師としてお迎えし、高大連携講座を実施しました。今回のテーマは「色」です。大学における研究や実験を体験するとともに、課題研究について助言をいただく貴重な機会となりました。
 講座の冒頭では、大学とはどのような場所なのか、研究室での学びや4回生以降の研究活動について紹介していただきました。また、研究室内でガラス加工を行い、自ら実験機器を作製している様子を収めた動画も見せていただき、大学での研究のリアルな姿に生徒たちは大きな関心を寄せていました。さらに、足立馨先生と塩野剛司先生による共同研究についても紹介していただき、最先端の研究に触れる機会となりました。
■ 「ものの色のしくみ」を学ぶ実験講座
 塩野剛司先生からは、「ものの色のしくみ」をテーマに実験講座を実施していただきました。化学発光を用いて、温度によって発光の色がどのように変化するのかを観察しました。実験中には、試験管を2つに分けて比較しやすくするなど、その場で工夫しながら進められており、研究において柔軟な発想が大切であることも学びました。
 続いて、老田達生先生からは、染色に関する講義と実験をしていただきました。染色と汚れの違い、染色と印刷の違いについて学んだ後、色素と繊維が結び付く仕組みについて詳しく説明していただきました。オレンジⅡという色素が温度によって溶解度を変化させることや、酸性染料としてタンパク質繊維とイオン結合によって結び付くことについて学びました。また、比色法を用いて変化を観察し、科学においては実験結果を正確に記録することが重要であることも教えていただきました。
■ 電気で色を変える材料を体験
 本柳先生からは、「電気で色が変わる」をテーマに電解重合の実験を指導していただきました。化学を学ぶうえでは物理など他分野の知識も必要であることや、外部からの刺激によって可逆的に色が変化する「クロミズム」について説明していただきました。
 温度で色が変わるサーモクロミズムや、日光で色が変わるサングラスに利用されているフォトクロミズム、ボーイング787の窓やスマートウインドウに活用されているエレクトロクロミズムなど、身近な例を交えながら紹介していただきました。
 実験では、導電性高分子であるポリアニリンをITO電極上に電解重合によって作製しました。電流を流すことでポリアニリンが析出する様子や、酸化還元反応によって色が可逆的に変化する様子を観察しました。生徒たちは、2000年ノーベル化学賞にもつながった導電性高分子研究の一端を体験し、化学の面白さを実感していました。
■ 課題研究ディスカッション
 後半は班ごとに分かれ、毎週取り組んでいる課題研究についてディスカッションを行いました。各班が研究内容を説明し、講師の先生方から専門的な視点で助言をいただきました。先生方は生徒一人ひとりの話を熱心に聞いてくださり、研究の目的や実験方法、今後の展望について丁寧に議論してくださいました。
 生徒たちは、自分たちの研究を分かりやすく伝えようとする中で、研究の意義や課題を改めて整理することができました。また、大学の先生方との対話を通して、新たな視点や改善のヒントを得ることができ、今後の研究活動への意欲を高める貴重な機会となりました。
 京都工芸繊維大学の先生方、学生の皆様には、終始アットホームで温かい雰囲気の中で御指導いただきました。心より感謝申し上げます。


化学発光の実験

電解重合の実験

課題研究ディスカッション1

課題研究ディスカッション2

バナースペース













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