高等部2組では、「手指や道具を使ってすべての工程を自分たちでやってみよう。」をねらいに、生活単元学習で「紙すき」に取り組んでいます。2学期は、作りたい紙の色や形を選んで紙をすき、できた丸やハートの紙を組み合わせてオリジナルの小物入れやしおりを作っています。
支援具を使って紙をちぎる工程では、繰り返す中でゆっくりと腕を前に伸ばしてから紐を引っ張ることができるようになったり、方向を変えて引っ張ったりするなど工夫する姿が見られました。紙がちぎれると「やったー!」と満足そうな表情を見せています。ちぎった紙を自分たちでミキサーに入れ、スイッチを押すとパルプ液ができます。できたパルプ液のドロッとした感触に少し驚いたり、微笑んだりと指で触って感じたことを表現しました。ビーカーやペットボトルを使ってパルプ液を型枠に流し込んだり、型枠から外してすいた紙をタオルで押さえて水気をとったりする工程も丁寧に行うことができました。すきたての紙に触るときは、そっと優しく触れていました。作業工程で素材が変化していく感触を味わいながら、しっかりと手指を使い、自分たちで作る楽しみを感じながら取り組むことができました。
オリジナルの小物入れやしおりを文化祭に展示し、たくさんの人に見せてもらう予定です。