「国民生活基礎調査」(平成19年 厚生労働省)では、「我が国の40歳から74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者又はその予備群と考えられる者」という結果が示されおり、これらの人々が実際の病気に罹(かか)るまでに、日常生活を改善し健康を保持増進するための取組が必要になっています。
このような今日的健康課題である生活習慣病の予防やストレスの発散には、継続的な運動やスポーツ活動が、有効であることは言うまでもありません。
しかし、その実践を「京都府民のスポーツに関する調査」(平成20年 京都府教育委員会)で見てみると、「スポーツをよくする人(週1回以上):40.0%」、「たまにする人(月に1回〜3ヶ月に1回):22.9%」、「ほとんどしない(年に1回〜3回)、あるいは全くしない人:37.1%」となっています。
従来のスポーツ振興はスポーツが好きでスポーツを「よくする人」を対象としてきた傾向にあり、現状のスポーツ環境ではスポーツをしている人はますます「する」とういう傾向に、逆にしていない人はいつまでも「しない」という傾向になることが予測されます。すでに高齢者層では「する」と「しない」の二極化が進んでおり、その拡大が懸念されます。 |