今日のひとこま

丹後郷土資料館の本日
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2021/07/24new

企画展のひとこま④

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企画展に係る調査で訪れた京丹後市内のとある海岸。
岩場に数字がペイントされていたので不思議に思い、地元の漁師さんに尋ねたところ、これはイワノリ(岩海苔)を採捕する場所(範囲)を示した区画とのこと。


数字で割りあてられているノリツミ場

ノリツミ(岩海苔の採集)の権利を入札で落札した人が数字と線で仕切られた場所において海苔を採ることができるそうです。
とはいえ地元で漁業権をもっている人しか入札には参加することができません。

2月に同市丹後町袖志のノリツミを見学させていただきましたが、そことはスタイルやルールがちょっと異なるようです。


ところで、あしもとの漂着物やごみが気になりました。
赤や青の色鮮やかなプラスチック片が散乱しています。
せっかくの浜辺でも裸足になるのは危険です。
これらがさらに細かく砕けると回収が困難になるとともに、これらを海鳥やウミガメが誤食することもあるそうです。


浜辺に散乱するプラスチックごみ

また、プラスチック片のうち、5㎜以下のサイズになったものはマイクロプラスチックと呼ばれます。
昨年末に日本でも公開された映画『プラスチックの海』の映像(海鳥のおなかの中に大量のプラスチック片)は衝撃的でした。

丹後の浜辺で環境問題について考えさせられました。
そうした問題についても、企画展「うららの海の文化遺産-海と人の持続可能なつきあい方を考える-」では取り上げています。


みなさんのご来館をお待ちしております。


14:11
2021/07/22new

企画展のひとこま③

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海を渡る蝶として知られるアサギマダラ。

名前の通り、ハネが浅葱色(あさぎいろ=薄い青緑色)をしています。


アサギマダラ

この蝶は春から夏にかけて南から北へ移動し、秋になると南下します。
中には南西諸島や台湾から北上してくるもの、逆にそれらの地へ南下する個体もいるそうです。
1000~2000㎞を旅する蝶です。

毎年5月から6月ごろにかけて、丹後の浜辺に咲くスナビキソウの蜜を求めて集まってきます。

しかし、海から大量の漂着ごみが浜辺に押し寄せてくる関係でスナビキソウは成長が妨げられている可能性があるとのこと。

漂着ごみが溢れる浜辺

ごみ回収をおこなう人たちのおかげもあり、今年もアサギマダラがやってきてくれました。


スナビキソウにとまるアサギマダラ

アサギマダラとスナビキソウについては企画展「うららの海の文化遺産-海と人の持続可能なつきあい方を考える」の中で紹介しています。

当館が採集した漂着ごみなども展示しています。


みなさんのご来館をお待ちしております。


14:01
2021/07/21new

企画展のひとこま②

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かつて製糸会社として知られたグンゼ(元郡是製糸株式会社)や丹後ちりめんの需要に支えられ、明治から昭和にかけて丹波・丹後では養蚕が盛んでした。

現在、京都府内では養蚕で生計を立てている人は皆無だそうです(数年前まで数名おられました)。
もちろん、研究や趣味の範囲で養蚕をされている団体や個人はおられます。


ところが、丹後の海沿いの町を春に散策していると、たくさんの養蚕用具を目にすることができます。
それは主に給桑台・カゴ(蚕箔)・い網です。
何に使われているのかというと、ワカメの天日干しの台として。




給桑台・カゴを用いたワカメ干し(京丹後市網野町三津)


以前から丹後の個人宅を訪ねると養蚕用具がたくさん保管されているので不思議に思っていましたが、やっと謎が解けました。
転用というかたちではありますが、丹後では今も養蚕用具を見ることができます。


ほかにも普段は洗濯物を干す道具もこの時期にはワカメ干しに代わります。
専業方(漁業者)の中にはワカメ干し専用の棚を築く方もおられます。


洗濯ばさみでワカメの天日干し


専用の干し場(伊根町泊)

不思議なのですが、経ヶ岬を境にして西側の地域では板ワカメに加工し、東側では洗濯ばさみなどで1本ずつ吊るして絞りワカメに加工することが多いそうです。
興味のある方はこの謎について探ってみて下さい。
いずれにせよ企画展の調査中に発見した春の丹後の暮らしのひとこまです。

企画展「うららの海の文化遺産-海と人の持続可能なつきあい方を考える-」では、ワカメ干し用具やワカメ刈り用具なども展示しています。

みなさんのご来館をお待ちしております。


13:49
2021/07/17

企画展のひとこま

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企画展「うららの海の文化遺産-海と人の持続可能なつきあい方を考える-」がはじまりました。

午後には企画展関連イベントとして、宮津湾の漁師・本藤靖さんを講師に迎え、講演会をおこないました。
演題は「宮津湾の漁業の現状と未来への展望」。
丹後の海の豊かさを守るために漁師のみなさんが取り組んでいること、おいしい魚を食べ続けるために私たちにできること、宮津湾の魅力など、興味深いお話でした。


ところで、宮津湾では7月1日から天然トリガイ漁が解禁されています。


企画展では、昭和時代に宮津市小田宿野で使用された「トリガイヒキ(桁曳き網)」を展示しています。
この漁具は、船上から手作業で曳く桁網(けたあみ)です。
ツメで海底を搔きながら袋状になった網で天然のトリガイを採捕します。

天然トリガイ漁は、地元組合で漁獲制限や桁のサイズなどに規制を設けて資源管理をしています。
本藤さんの講演の中でも話題に上りましたが、ツメで海底を耕すことで土壌環境を整える効果もあるそうです。

トリガイヒキ(桁曳き網)

また、底引き網や桁曳き網を使用した際、網にごみがかかることがあります。
その場合、現代の漁師さんたちは自主的にごみを回収するなどして海洋環境の保全に努めています。
ごみの内容から見て、川を経由して海ごみになったものも多いようです。


海ごみを回収する漁師

現代のトリガイ桁曳き網

企画展では、その他にもさまざまな漁具などを展示しています。
みなさまのご来館をお待ちしております。


12:18
2021/06/12

文化財講座を開催しました!

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令和3年6月12日、19日に文化財講座を開催し、両日とも多数ご参加いただきました。

12日の本会場の様子

19日の本会場の様子

第2会場(旧永島家住宅)の様子
(新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、両日とも、ライブ配信映像でも聴講いただきました。)

湯舟坂2号墳からわかったことや双龍環頭大刀の価値についてなど、みなさま真剣に聞いておられました。

7月17日から始まる夏季企画展でも講演会やワークショップを予定しておりますので、ぜひお越しください!
17:16
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