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校長室

 入試改革を契機とした「学校改革」を進める中、まだまだ課題山積の本校ではありますが、生徒の様子、学校の様子から、確実に良い方向に向かっていると実感しています。
 生徒達の将来にとって高校教育が果たすべき役割を自覚し、地域からも望まれ、期待していただける学校となるべく努力を続けていく所存です。
 子供は放っておいても成長するものです。けれども「あのときしておけば良かった」「あんな事をしなければ良かった」などと後悔しながら振り返ることも世の常です。
 本校では子供達の自立を促しながらも、身につけておくべき事、やっておかなければならないことが疎かにならないように心がけていきたいと思います。そのためには、我々教職員は生徒にとって、時には厳しく時には良き理解者でいなければならないと思っています。また、生徒にとって本当の意味で、「楽しい」学校であることも必要であり、教職員との信頼関係を深めながら生徒・教職員共々、生き生きとした環境をつくっていきたいと思っています。
 我々を取り巻く状況はネット社会、少子化、格差社会などますます複雑で多様化しています。さらに、国際社会の状況はアジア、アメリカ、ヨーロッパ、中東などいたる所でかつて無いほど大きな変化が起こっています。単に経済だけではなく宗教や人権に係わる深刻な問題も起こっています。「世界の中の日本」にとって、まさしく答えのない難しい問題に直面しています。
 このような中であるからこそ、不安に駆られるのではなく、「真の学力」や「人間性」「社会性」を身につけ、しなやかに、逞しく生きていく必要があります。そのためには、足を地につけて高校時代に出来る事、高校時代にしか出来ないことを着実にやっておくことを大切にしていきます。
 格差社会も問題となっていますが、学力についても二極化の傾向が指摘されています。文科省の調査では「貧困と学力の関係」において相関関係が指摘されていますが、家庭学習の習慣があるかどうかがその分かれ目だと言われています。
 貧困についてはさておき、本校でも「家庭学習」の少なさが浮き彫りになっています。現在、「新学力観」について論議されているところですが、それは知識の豊富さがその裏付けとなります。しかし、授業で学ぶ時間や知識の量はたかが知れています。授業以外でも自ら学ぶ事ができれば生徒の将来にとって、どんどん可能性が開けていきます。そのためには先ず文章を読んで理解することを大切にし、読書だけでなく教科書や新聞など、活字を読む習慣を身につけさせたいものです。
  今年度はより一層「授業」「進学補習」「基礎補充」などに力を入れ、個々の学力を伸張することにより、生徒達の将来の可能性を広げていきたいと思っています。一方、家庭ではなかなか学習できない生徒や放課後、有意義に学習をしたい生徒のために、放課後や長期休業中に一人で自学自習をする「自習室」、仲間と共同学習ができる「学習室」を設けています。図書館や学生ボランティアとの連携も検討していき、有効に機能させたいと思っています。「自習室」「学習室」が生徒の将来を切り開く拠点のひとつになればと願っています。
 最後に、保護者の皆様や地域、関係各位の皆様方には本校の教育を見守って頂きますとともに、変わらぬ御理解と御支援をいただきますようお願い申し上げます。

京都府立洛東高等学校   校長  温 井  裕 二