新年のご挨拶

 新年あけましておめでとうございます。
 新しい年は、思いも寄らぬ痛ましい災害と事故で始まってしまいました。元旦の夕方、能登地方を震源とする最大震度7,6の大地震が発生し、多くの尊い命が奪われました。翌二日には、その被災地に支援に向かおうとしていた海上保安庁の航空機の事故により職員の方が亡くなられました。亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を願いたいと思います。
 
 そのような年頭にはなりましたが、本校では本日から3学期をスタートすることができました。ピンと張りつめた雰囲気の中に、子どもたちの澄んだ歌声が体育館に響き渡り、心引き締まる3学期の始業式となりました。3名の転校生を迎え、444名の子どもたちが明るく楽しい学校生活を送ることができるよう、今年も教職員で力を合わせていきたいと考えております。
 子どもたちは、1,2学期を通して大きく成長してきました。いよいよこの3学期は1年間のまとめの時期となります。今の学年を締めくくり、新しい学年に向かう準備をするための重要な学期となります。本校の教育目標【大宮学園共通目標】「自他を尊重し、自ら学ぶ子どもの育成」を目指して、一人ひとりが立てた1年間の目標、3学期の目標が達成できるよう、指導・支援を進めます。基礎基本の学力を確実に習得させることはもちろんですが、これからの社会を生き抜いていくために必要な力も確実に身に付けられるよう、学習の内容はもちろん学びの方法にも工夫をしていきます。
 命の大切さを改めて実感した今だからこそ、全ての子どもたちの命が輝くような学校教育を目指していきたいと強く思いました。ただ、それは特別な何かをするということではなく、教師も子どももが、日々の学校生活を自分なりの全力で過ごすということだと考えております。そのために、始業式では「3匹のかえる」の話しをしました。授業でも生活の中でも「かんがえる」「まちがえる」「ふりかえる」の「かえる」を大切にすることで確実に力を高め、希望にあふれる新学年へつながる3学期にできると伝えました。今年度の締めくくりである3月21日の卒業式、3月22日の修了式がそれぞれが達成感をもてるような一日一日となることを目標に教職員一同、一層努力していきます。
 
 後になりましたが、旧年中は本校の教育に際しまして、深いご理解とご協力をいただきましたことに心より感謝申し上げます。本年も昨年と変わらずお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

                               令和6年1月9日
                               大宮第一小学校長  石田 恵里子
 
 

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