8月1日(木)に、近隣の小学生を対象にした「令和6年度おもしろ理科実験教室」を開催しました。
今年も実験講座は2つ実施しました。「虹色の水」では、水の重さの違いを利用してカラフルな水を試験管に作りました。水を注ぐ順番を変えることで水が混ざったり分かれたりするようすを観察し、どうしてそうなるのかをみんなで考えました。
「顕微鏡をつくろう」では、ペットボトルのふたとビーズを利用して顕微鏡を作り、葉の細胞を観察しました。
「おもしろ理科実験教室」の講師は学校教員が務めますが、小学生のサポートはグローバルサイエンス部の部員が務めます。実験開始前には自身の研究内容を分かりやすく紹介したり、実験の際には丁寧に小学生をサポートしたりと、小学生にとって頼もしいお兄さんお姉さんであったと思います
理科実験の不思議さと楽しさを体験した子供たちが、少しでも理科好きになってくれることを願っています。
7月8日(月)に3年生全員を対象にSSHキャリアプログラムを実施しました。
この取組は、グローバルサイエンス人材を育てるGS人材育成プログラムの一環としての行事で、様々な業界で活躍する社会人を講師に迎え、3年生の生徒が講師と交流することを通して、生徒が社会に出てからの自身のキャリアイメージを描くきっかけを作り、本校が掲げるキャリア形成の視点からのグローバルサイエンス人材の育成に必要な資質・能力を育成するものです。
参加した生徒からは「憧れていた職業の話を聞いて、改めて絶対なりたいと思った」「開発という業種でも海外に行くことも多いので、様々な力を付けることが大切だと思った」などの感想が出ました。
参加した生徒にとって、高校卒業後のキャリアについて新たな視点からの気づきを得ることで、今、自分が何をするべきかを改めて考えることができ、大変意義のある取組となりました。
6月7日(金)と21日(金)に、自然科学科1年生を対象に、京都教育大学教授・田中里志先生によるSSH講座「化石から地球環境を探る」が行われました。
この講座では、巨椋池に堆積した粘土層から珪藻化石を抽出し観察することで、過去の巨椋池の古環境を探りました。古代の地球環境を理解することで、現在を理解することは過去を知る手がかりであり、未来の環境や諸現象を推定することが可能になることを学びました。
天候不良により今年度は試料採取を行うことができませんでしたが、昨年度に採取した試料を用いて観察を行い、顕微鏡で発見した化石を図鑑で確かめたり、生徒同士で見せ合ったりと活発な活動が行われました。
楽しみながら大学レベルの研究に触れることで、科学に対する興味関心や知識理解がより一層深まる取組となりました。
田中先生および学生のみなさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
6月5日(水)、語学スクールのBerlitzより講師の先生方をお迎えし、自然科学科3年GS探究Ⅲの授業の一環として、英語ポスター発表会を実施しました。2年生の時に各自が1年間かけて取り組んだ課題研究の内容をグループ毎に英語のポスターにまとめ、講師の先生方に英語で発表しました。発表は複数のグループが同時に行う形をとることで、2時間の時間の中で各グループが複数回発表できるようにしています。10分間の持ち時間の中で最低3分間は質疑応答の時間になるように設定しており、生徒達は時に言葉に詰まりながらも、メンバーと協力しジェスチャーも交えながら熱心に質問に答えていました。
GS探究Ⅲでは、これからキャリア探究を進めていく予定です。
5月1日(水)2日(木)に、自然科学科1年生を対象にスーパーサイエンスキャンプを実施しました。
初日の午前は明石海峡大橋の足元にある橋の科学館を訪問し、世界一のつり橋の構造や建造方法について学びました。
午後はSPring-8を訪問して施設見学を行いました。また、川上恵典研究員から、光合成中心の構造の研究についてと自身のこれまでのキャリアについての講演を行っていただきました。
夜は西はりま天文台を訪問し、本田敏志准教授から元素の起源や星の一生についての講演を行っていただきました。また、一般の人が覗ける望遠鏡としては世界最大級のサイズを誇る「なゆた望遠鏡」を見学しました。あいにくの空模様で十分な天体観測はできませんでしたが、一瞬の雲の切れ間からアークトゥルスを見ることができました。また、希望者には専門的な観測室の見学もさせていただきました。
2日目に訪れた人と自然の博物館では田中公教准教授から生物の分類と系統樹について講演を行っていただきました。午後は展示見学を通して、生物学を中心とした幅広い自然科学の知見を得ることができました。
高校生活最初の宿泊学習でクラスの親睦を深めるとともに、教室での学びでは体験できない"ホンモノ"を見て、感じ、考えることのできた貴重な時間だっとのではないでしょうか。