平成28年度を終えて
3月15日、87名の卒業生が本校を巣立っていきました。緊張感あふれる雰囲気の中、たくましさとさわやかさを感じる卒業生を教職員、在校生一同、心から祝福するとともに、将来への限りない夢と希望を受け止めることが出来ました。卒業生の活躍を心から願い、期待したいと思います。
また、本日、平成28年度修了式を行い、本年度の教育課程を修了いたしました。すでに学年や学級で1年の振り返りを終えておりますが、改めて1年間の頑張りを自分たちで認め合ってほしいと思います。
さて、3学期は厳しい寒さと積雪に驚かされ、大雪警報による臨時休業を余儀なくされました。2月中旬には本校敷地内の積雪が60㎝を超えました。通学にも影響が出ましたが、朝に夕に生徒たちが除雪に汗を流してくれました。雪かきボランティアとして部活動単位で地域にも出かけ、感謝の言葉もたくさんいただきました。社会のため、人のためにボランティアや活力ある取組をすることは必ず自分自身に成果を与えます。自分の存在を感じ、意欲につながると思います。まさに「情けは人のためならず」です。お互いを認め、認められる関係を広げて欲しいと願います。
本校では、自尊感情の育成と社会への貢献を教育活動の柱とし、とりわけふるさと宮津に誇りを持ち、将来いろいろな形で地域に貢献できる生徒の育成を目標に取組を進めてきました。「宮津ふるさと学」として取り組む総合的な学習の時間では、1年生の宮津探訪、2年生のふるさと検定、3年生のふるさと提言といった各学年のねらいを明確にして、3年間の積み重ねや学年間の系統性を大切にしています。本年度は3年生が将来の宮津を思い描き、提言として作文にまとめ、発表をしてくれました。地域活動を進める方々にも中学生の声を受け止めていただき、助言もいただきました。地域をテーマにした学習によって、宮津で育ち、学ぶことの誇りや将来への目標を確かなものにしてくれたと実感しました。
魅力ある学校づくり発表会で講話をお世話になった太鼓芸能集団「鼓童」プロデューサー西村信之さんから「仕事を進める上では、発想の豊かさ、粘り強さ、工夫の楽しさが大切」と言葉掛けがあり、教育活動を通して一人一人の意欲が一層向上するよう心掛け、より前向きな活動へとつなげていきたいと思います。
先日、学校評価として教育活動の報告会を開催させていただくとともに、「教育活動のまとめ」を配布いたしました。保護者の皆様から頂いたご意見や生徒アンケートを参考にしながらこの一年の評価を行い、学校関係者評価委員会の方々から評価をいただきました。皆様のご意見を真摯に受け止めながら、次年度の教育活動に生かしていきたいと考えております。今後とも、保護者の皆様、地域の皆様には、本校の教育の推進にご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
併せて、休業中のお子様の安全には学校でも注意してまいりますが、家庭、地域におかれましてもご留意くださいますようお願いいたします。
3学期始業にあたって(ごあいさつ)
暖かい日の光に包まれた穏やかな元日となり、すがすがしい年明けを迎えることが出来ました。
皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
平成29年、暦では酉の年です。酉という字は、口の細いつぼ、酒つぼからできた象形文字です。酒を熟成させるつぼであることから、熟する、できあがるといった意味があるそうです。目標を立てて日々の努力を重ね、一つ一つ達成していくことが自分を大きくしていきます。これまで出来なかったことが出来るようになったという実感を今年一年でたくさん味わって欲しいと思います。本校の子ども達が周りの人たちの支えを受けながら、熟成に向けて歩んでいくよう願っております。
さて、学校におきましては、年度のまとめとなります3学期が始まりました。
「うちたてん宮津中学校」をスローガンに、本年度は「たくましさ 認め合い 思いやり」のある学校を目指して教育活動を進めてきました。保護者や地域の皆様のご理解とご支援をいただきながら、生徒たちは力を発揮してくれています。その頑張りを大切にしながら、よりいっそう元気な学校にしていきたいと考えています。
1月21日には、「魅力ある学校づくり」発表会を実施します。2年生が作成した「宮津ふるさと探訪検定」に全校生徒が挑戦します。また、3年生「ふるさと提言作文」の発表など地域理解と貢献を目指す総合的な学習の時間の取組「宮津ふるさと学」を発信します。さらに、進路講話によって自身の生き方を考える学習も設定しています。3学期も引き続き、学習、文化、体育等の活動に生徒たちは一生懸命取り組みます。皆様の応援をお願いいたします。
改めて、全校生徒が宮津中学校で学ぶことを誇りに感じられるように、自己を鍛え抜く厳しさと自分を支えてくれる方への感謝を大切に、自己目標を掲げ、前向きに取り組んで欲しいと思います。
今学期も、生徒の個性や力量の向上を図り、自尊感情をはぐくむことを重点目標に、教職員一同、教育活動に取り組んでいきたいと思います。
皆様には、本校教育の推進に引き続きご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
2学期を終えて(ごあいさつ)
宮津中学校長 大槻 徹
酷暑の8月、信州松本で開催された全日本中学校陸上競技選手権大会において本校3年木村君が200M第3位の快挙を成し遂げました。競技にかけるひたむきさと継続した練習の成果ですが、彼を応援する仲間の励ましが学校を元気にしてくれていると感じ、すばらしい2学期のスタートとなりました。
寒さ厳しくなった12月、全国中学生人権作文コンテストにおいて本校3年横谷さんが奨励賞を受賞しました。「言葉の花束」と題した作文からは、言葉の持つ温かさ、その温かい言葉を贈り、贈られることの大切さが伝わってきました。気持ちの良い声かけが宮津の町に広がっていくことを願っています。
二つの全国表彰の中にあって、2学期には多くの取組やすばらしい成果がありました。魅力ある学校づくりとして、本校は、ふるさと宮津に誇りを持ち、将来いろいろな形で地域に貢献できる生徒の育成を目標にしています。本年度は3年間の学習のまとめとして3年生が宮津への提言に取り組み、発表会を実施しました。将来の夢の実現や活性化に向けて中学生の視点で具体的な提言を行い、コーディネーターとしてお迎えした市役所や青年会議所の方々から評価と助言もいただきました。
また、11月にはパラリンピックリオデジャネイロ大会銀・銅メダリストの山本篤さんから、挑戦し続けることの大切さや前向きに生きることの力強さを講演によって教えていただきました。意志の強さ、継続の大切さを感じ、困難にも挑んでいく姿勢を受け止める機会となり、生徒に大きな励ましを与えていただきました。
現在、生徒会本部からの提案で「当たり前日常」の活動が続けられています。服装を整えること、あいさつをすること、相手の目を見て話を聞くことなど社会に出た際にも通じることばかりです。生徒自身によって自分たちを振り返り、高めていこうとする活動が展開されることに頼もしさを感じます。「平凡の非凡」と言われるように、なすべきことを自然に当然に出来ることこそ基本であると思います。
今学期は、様々な活動を通して多くの成果が見られ、個々の努力と結束の重要さを体験できました。しかし、心ない言動が人を傷つけ、悲しくつらい気持ちにさせる事象がありました。人をかけがえのない大切な存在と感じ、人のために尽くす強さと優しさを身に付けて欲しいと思います。人権学習の場だけではなく、教育活動全般で人権意識を高める取組を進めていきたいと考えています。引き続き、生徒のすばらしい力がいろいろな場面で発揮され、その意欲が学校全体に広がっていくように教育活動を充実させたいと考えます。
今後とも、保護者の皆様、地域の皆様には、本校の教育の推進にご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
併せて、冬季休業中の子ども達の安全には学校でも注意して参りますが、家庭、地域におかれましてもご留意くださいますようお願いいたします。
それでは皆様、良い年をお迎えください。
2学期の始業にあたって(ごあいさつ)
宮津中学校長 大槻 徹
酷暑が続き、暑さ対策で過ぎた当地の夏ではありましたが、他地域においては台風等による豪雨などによって大きな被害もありました。被災地域の方々にはお見舞いを申し上げるとともに、防災意識を一層高めなければならないと思っています。
8月はオリンピックでの日本選手の活躍が話題となりましたが、本校にもすばらしい活躍がありました。8月23日、全日本中学校陸上競技選手権大会、男子200M決勝において、3年生木村稜君が22秒03の好タイムで見事第3位となりました。全国大会という大舞台で力を発揮した彼のたくましさと努力の積み重ねを全校生徒、教職員とともに心から讃えたいと思います。
さて、本日2学期始業式を行いました。約40日の休業中は、「鍛える夏」という目標を持ち、多くの場面で活動がありました。東日本大震災復興支援である「積み木ボランティア」は、8日間の作業を実施し、のべ410名の生徒が参加しました。仕上げた積み木と木箱は、宮津高校生から福島県郡山市の幼稚園3園に届けられました。幼稚園児の歓声を伝え聞き、活動の成果を実感しました。また、各総合体育大会やコンクールでの一人一人の頑張り、高め合ったチームワークは一段と子ども達を成長させてくれたと思います。それぞれの場面で多くの感動がありましたが、そこでは、全力を出し切ったことをお互いに認め合い、支えてくれた人に感謝を伝えるさわやかさを感じました。
今日から5ヶ月に及ぶ2学期です。体育祭、文化祭という大きな学校行事からスタートし、力を発揮する場面や感動が待っています。一人一人の個性を大切にしながら、全校生徒で新たな歴史を作り出して欲しいと思います。
始業式では、力の結集による新たな創造という話をしました。
本校では、生徒に付けて欲しい力として「自尊感情」と「社会貢献」を示し、その大切さを日々伝えています。自分の良さを自分が見つけ、確信できたとき、成長があります。同時に、お互いの良さや個性を認め合い、尊重することから思いやりの心が芽生えます。そのためには体験の積み重ね、努力の継続、共感が必要です。また、社会の中で当たり前のことをさりげなく行うことも大事です。学習や諸活動を通して自分を鍛え、良さを感じ取って欲しいと思います。
今学期も生徒の健やかな成長に向け、教職員一同努めてまいります。
皆様には引き続き、本校の教育の推進にご理解とご協力、ご支援を賜りますよう
よろしくお願いいたします。
1学期を終えて(ごあいさつ)