久美浜高校のホームページへようこそ!

    24年度の中間地点にて

 
平成24年度も前半が過ぎました。年度当初より様々な機会に、本校教育に対し御支援・御協力をいただきました皆様に心よりお礼申し上げます。現在、本校では落ち着いた雰囲気の中でこれまで以上に充実した教育活動を展開しています。
 先日、第17回近畿ノーギア・ベンチプレス選手権大会で、本校3年生の吉岡寛奈さんが日本新記録を樹立しました。大変素晴らしい結果を残したわけですが、私はその背景にある努力を讃えます。

 吉岡さんは陸上競技部に所属し、投てきを専門に活動してきました。しかし、実は1年から2年生になる春休み、練習で右膝を怪我してしまいその後、十分な成果を発揮することができない状態でした。存分に練習することもできず大会に参加することすらできない日々が続いたそうです。体を動かすことが好きであった彼女にとっては、本当に辛い日々ではなかったかと想像します。こんな場合、「なぜ、私がこんな思いをしなければならないのか」と考え、諦めてしまうこともよくあることです。しかし、彼女はそうしなかった。諦めたりなげやりになったりせず、今の自分にできることを繰り返し頑張ってやってきました。本人にとっては、もどかしくじれったい気持ちで辛かったと思います。何のために練習しているのか分からなくなったこともあったかも知れません。

 今回は陸上競技ではありませんでしたが、吉岡さんがくじけず地道に体を鍛えてきたこと、努力してきたことは決して無駄にはなりませんでした。そして、素晴らしい結果を残したのですが、同時に素晴らしい財産を手に入れたのではないかと感じています。

 今年は、オリンピックイヤーで選手の活躍から感動と勇気をもらいました。例えば、ハンマー投げの室伏選手も本校の吉岡さんと同じです。活躍した体操や水泳、レスリングの選手も同じです。また、ノーベル生理・医学賞を受賞した山中伸弥氏も諦めなかったしくじけなかった。
 人にはそれぞれ個性があり色々な生き方があるのでしょうが、大事にしなければならないのは、自分の能力を最大限高めようとする姿勢(向上心)や諦めず努力し続ける姿勢、くじけず前向きな姿勢だと思います。

 吉岡さんだけでなく本校には目立たないけれどもスポーツや勉学に対して地道に努力を重ねている生徒がたくさんいます。高校生活は、その年齢からして人生にとって大切な3年間であることは間違いありません。高校時代にこそ、人生にとって大事な生きる姿勢を身につけて欲しいと思っています。派手な結果や流行の事柄を追い求めてさまようのではなく、人生の足場を固め努力を継続することが大事です。
 校訓である「意欲・克己・創造」を改めてかみしめ、今年度の後半に挑みたいと思います。
平成24年 10月 吉日    校 長  三 好 正 志 





久美浜高校のホームページにようこそ。

 平成24年度の人事異動で新しく着任しました校長の三好 正志と申します。どうぞよろしくお願いします。
 さて、本校は明治35年4月に設立された熊野郡立農林学校を前身とし、今年で110年目を迎える歴史と伝統を誇る学校です。この間の卒業生は13,000有余名に及び、農業、政治・経済、教育等様々な分野で国の内外を問わず活躍されています。
 校訓『意欲、克己、創造』はその輝かしい伝統とともに受け継がれてきましたが、次世代に伝えるべく、創立100周年を記念して、平成14年度に本館前の立派な石碑に刻まれました。この校訓の精神を生かす教育活動を今後とも展開してまいります。
 平成10年度に従来の普通科、農業科及び家政科を廃して、新たに京都府立高校初の総合学科単独設置校として生まれかわってから早くも14年が経過し、現在は文理特修、教養、生産科学及び福祉の4系列を置いて、地域のみなさんの御支援のもと、一人一人の生徒の多様な進路希望の実現にむけた教育活動を展開しております。現在9学級268人という小規模の学校ですが、その特性を十分に生かし、生徒一人一人を大切にしながら、きめ細かい指導を粘り強く続けていきます。
 今後とも、皆様の温かい御理解、御協力をお願いします。本校の教育指導に関わりまして、御意見、御要望などございましたら、お気軽に御連絡ください。

 平成2年4月1日    
京都府立久美浜高等学校長  三好 正志