久美浜高校 同窓会 講演会

演題:「日本人体育教師としてエチオピアで生きて」


  講師:兵庫県立浜坂高等学校 教諭 
         今村 高士 氏(本校OB)

   平成24年10月13日(土) 京丹後市久美浜市民局

青年海外協力隊(JICA)のメンバーとして2年間、エチオピアで活動された経験を講演していただきました。
今村先生がエチオピアで見た初めて見た体育の授業は「座学」だったそうです。エチオピアの現状は体育の実技を教えられる教師が存在しないということでした。そこで体を動かすことを伝えることから今村先生の活動はスタートしたそうです。しかし、グラウンドなどは整備されておらず、空き地を整地することが急務だったそうです。

今村先生は、日本人が現地の教育を発展させたり子ども達に物資の提供をするのではなく、エチオピアの方が現地の資源を有効に使って地域を豊かにしていくことを支援するように心掛けたとおっしゃっていました。
例えば、バレーボールを行うには支柱やネットの器具が必要ですが、日本人のJICAのメンバーがお金を出すのではなく現地にある廃材を利用したり地元の方が工夫して事を進めるようにお手伝いしたとおっしゃっていました。

つまり、主役はエチオピアの方で名脇役に徹することが大切だと。

今村先生のお考えや体験談を聞かせていただいていると講演時間はあっという間に終わってしまいました。
講演の最後のスライドは特に心に残るメッセージでした。

今村先生には「豊かさ」「幸せ」とは何かを深く考える機会をさせていただきました。