TAFS第2研究群桜班の生徒が、1年間の活動報告のために、仁和寺様を訪問しました。

11月にいただいた貴重な枝から、茎頂培養によって無菌培養苗を得ることができたため、そのご報告や御室桜の調査と観賞を行いました。

仁和寺様は京都でも有数の桜の名所であり、訪問当日はほとんどの桜が満開の状態で、多くの観光客でにぎわっていました。

私たちが培養を行っている3品種のうち、「御室有明」は満開でとても美しく咲き誇っており、「御衣黄」「泣き桜(陽導桜)」は遅咲の為、蕾がほころんでいる状態だったため、まだまだ桜は楽しめそうです。

引き続き、いただいた品種のクローン苗を育成させ、仁和寺様にお返しできるよう研究活動を進めていきます。

 

TAFS第2研究群菊研究班が継続的に行っている懸崖菊の研究活動に関して、京都府立大学生命環境学部農学生命科学科植物育種学研究室を訪問しました。

研究室の研究補助員新保由紀子さん、学生の伊藤皓矢さん錦ひかるさん御指導のもと、PCRの原理から実験手法まで一連の方法をご教授いただきました。

実験に先立ち本校で抽出したRNAを利用した方法と、生体を用いた方法を教えていただき、また各種機器の操作方法やコツなども丁寧に教えていただきました。

ウイルスが検出された品種もあり、今後茎頂培養等を通して、従来からある伝統的な品種と新品種のウイルス除去を目標に実験を続けていきます。

 

【いもぼう様訪問】

TAFS第2研究群エビイモ研究班の生徒が、300年の歴史ある「京名物いもぼう平野屋本店」様にお伺いし、海老芋を利用した料理を指導していただきました。

本校では、課題研究の一環として海老芋の組織培養に取り組み、植物バイオテクノロジーの技術(茎頂培養)で得られた苗を利用した海老芋生産に取り組んでいます。またご縁があり、本年度収穫した海老芋を、いもぼう様でご使用していただきました。

海老芋は主に子芋を利用しますが、親芋は筋などが多くあまり利用されないため、本校でも廃棄処分をせざるをえません。これら廃棄対象となる親芋をどうにか利用できないかとご相談したところ、快くお引き受けいただき、今回の活動につながりました。

海老芋鴨饅頭の料理方法を教えていただき、裏ごしから芯に鴨のそぼろを包みこむ工程等ご指導いただきました。最後は試食をさせていただき、その味に生徒たちは舌鼓をうっておりました。また、御主人の北村様からも親芋でも十分通用するのではとご感想をいただき、今後の活動の励みになりました。

3月後半から次年度に向けた海老芋栽培が始まります。次年度もより良い海老芋が収穫できるよう、生徒の活躍に期待します。

//www.imobou.net/

 

「循環型農業を目指す研究班」の活動が、第12回毎日地球未来賞において「SDGs未来賞」を受賞しました。

今週2月11日(土)に、毎日新聞大阪本社にあるオーバルホールで受賞報告会が行われます。当日はYouTubeでの配信もありますので、ぜひご覧ください。

 

毎日地球未来賞 → 毎日地球未来賞 | 毎日新聞社 (mainichi.co.jp)

YouTube → https://youtu.be/_uX-3eCaPYg

 

 報告が遅くなりましたが、1月12日(木)、専門学科の研究成果発表会が行われました。日々の活動の集大成として、全チームが口頭発表やポスター発表を行い、お互いに研鑽しあう場となりました。

 当日は、朝から3年生が会場準備をし、片づけは2年生が担当。テキパキと動き、時間通りに進めることができました。1年生にとっては、初めての研究発表会。来年からは、自分たちも発表する側になることを意識して、しっかりメモを取りながら聞いていました。

 ほかのチームの発表を見ることで、自分たちの課題が見えることもあります。3年生はこれが最後の発表会となりましたが、1・2年生は来年に向けての糧にしてもらえたらと思います。

 また専門学科の活動や、この発表会において、様々なところでご協力いただいた多くの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

堀川ごぼう収穫体験

12月11日(日)に京都薬用植物園にて、6月に植え付けをした堀川ごぼうの収穫を行いました。普段見るごぼうとは大きさが違いびっくりしていました。

また、施設等も案内していただき充実した時間を過ごすことができました。

 

 農業高校生意見文全国コンクールは、日本農業教育学会が主催するこれからの日本農業を持続、発展させる担い手となる高校生が農業および農業にかかわる諸問題や事象、さらにはいろいろな体験を通じて感じた思いを意見文にまとめる意義深いコンクールです。

 

 受賞生徒は、サクラの組織培養の研究活動を充実させ、その思いや活動を意見文として、見事優秀賞を受賞することができました。今後の活躍に期待します。

日本農業教育学会「意見文全国コンクール

 

 第10回を迎えた、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」。

 今年は、循環型農業を目指す研究班が「京都発!コーヒー残渣から生まれる循環型社会」というビジネスプランで応募し、ベストプラン100に選出されました。今年は約5000件の応募があったとのことで、かなり熾烈な争いだったと予想されます。

さらに、今年の10回目を迎えるまで、10年間毎年応募をしてきた学校の1つとして、今回限りの「継続応募賞」も桂高校としていただくことができました。もちろん、これまでに応募をしてこられた先輩方や、指導された先生の功績があっての賞です。感謝と敬意を表したいと思います。

 1215日(木)、日本政策金融公庫の方が来校され、表彰式を行っていただきました。当日はくしくも参加できなかった生徒もいましたが、立派な表彰式となりました。これに満足することなく、今後も様々な場で経験を積み、高みを目指してほしいと思います。

 

1225日(日)1330より、プラン発表会in京滋 として京都・滋賀のベスト100以上に選出されたチームの発表会が京都経済センターにて実施されます。オンラインでも視聴ができますので、興味のある方はぜひご参加ください。

日本政策金融公庫 第10回「高校生ビジネスプラン・グランプリ」プラン発表会 in 京滋 | KOIN(Kyoto Open Innovation Network

 

 12月15日(木)、LHRにて3年植物クリエイト科の生徒が伝統文化事業における茶道体験を行いました。当日は講師の先生に来ていただき、礼儀作法の基本や、お茶の歴史も含め、様々なことを学ぶことができました。

 お茶をたてるのは初めてという生徒も多く、興味津々で取り組んでいました。最後には積極的に質問する生徒もおり、有意義な時間となりました。

 

 11月26日(土)桂坂公園で開催された桂坂プチマルシェに、TAFS第2群の生徒が参加してきました。資源工学部門や第2研究群で研究対象としている草花等を販売し、またポスターも持参し、日ごろの研究成果発表も行いました。

自分の研究活動や扱っている植物の育て方など、しっかりと説明しながら交流できた良い体験でした。

 

 アクション大賞は、農業高校などの生徒たちがグループで取り組む、農や食に関するプロジェクトや課題研究を支援する大会です。令和2年度に全国約70グループの応募の中から、認定校15校に選出され、3年間の活動審査により、最終審査(7校)へ進むことができました。

 11月7日にオンラインで最終発表会が開催され、TAFS第2研究群芝班の代表生徒3名が、発表や質疑応答を行いました。途中事務局のサーバーダウンにより、パワーポイントを用いた発表ができなくなるアクシデントはありましたが、事前に用意した発表内容や質疑応答にも丁寧に答えることができました。惜しくも大賞は逃しましたが、今後の活動に期待です。

全国高校生農業アクション大賞 公式サイト:2022年11月9日「第4回大賞審査・表彰式が開かれました」

 

【キク新品種の誕生】

理化学研究所仁科加速器科学研究センターと京都府立大学にご協力いただいている、キクの新品種作出の研究において、現在キクの開花が最盛期を迎えております。

7月に重イオンビームを照射した個体から突然変異が起こり、花色が変化した新品種を得ることに成功しています。

生産農家の方と新品種に関する情報交換を行い、懸崖仕立てに向く品種かどうか、来年度共同で試験栽培を行います。また、実際に栽培されている懸崖菊をご持参いただき、仕立てのすばらしさに圧倒されました。

 

懸崖菊の生産は、京都は一大産地でした。しかし、高齢化や需要の減少などで、生産農家は現在1軒だけになっています。伝統的な栽培技術や品種を保存し、新品種の作出で新たな需要を開拓するため、現在奮闘中です。

 

(京都桂農友会解散のお知らせ)

京都桂農友会は、1957年に発足し、農業科・園芸科並びに植物クリエイト科、園芸ビジネス科を卒業し、農業を営む方々で成り立っておりました。当時では珍しい施設栽培等を高校で学び、現在の栽培方法の礎を築いてこられたといっても過言ではありません。

また、地域で盛んに農業を営む非卒業生等も招き入れ、最盛期は300名を超える組織として、生産技術向上のため、情報交換や各種研修会の企画、品評会を開催するなど、京都市・乙訓地域の農業の中心的組織として存在してきました。

また、本校生徒への御協力として、栽培技術の御指導や京野菜種子の寄贈、大会旅費や記念事業にかかる御寄付等、多大なご協力をいただいてまいりました。品評会においては素晴らしい農産物を手に取り見学できるなど、専門学科生徒にとってなくてはならない存在でありました。

しかし、昨今大学への進学率も上がり、自営ではなく一般企業への就職が増えるなど、実際に農業を生業とする生徒も減ってきました。それに伴い、会としても高齢化や会員の減少、情報交換の減少などに伴い、令和4年3月に行われた総会において、惜しまれつつ解散が決定されました。

これら卒業生の活躍の軌跡を残すべく、本校内に石碑の設置を行っております。また、残会費をご寄付いただきましたので、農場案内板を設置いたしました。

会は解散いたしましたが、引き続きのご指導、ご協力をお願いするとともに、皆様の益々のご発展をお祈りしております。

(桂高校農業科職員一同)

 

TAFS第2研究群サクラ班の生徒が、仁和寺様の境内に咲く貴重な桜の品種を守るべく、組織培養による品種の保存の研究を開始しました。

仁和寺は、仁和4年(888年)に創建された寺院であり、現在は世界遺産として登録され、高校生までの拝観料は無料とするなど、伝統と文化を広めるための教育活動にも力を入れておられます。

今回は私たちの研究活動にご共感いただき、貴重な枝を採取させていただける運びとなりました。

11月12日(土)に伺い、特に重要な3品種(「泣き桜(陽道桜)」「御室有明」「御衣黄」)の貴重な枝を採取させていただきました。

樹木の組織培養はなかなか難しいですが、生徒たちは1年間かけて校内のソメイヨシノで技術を磨き、その培養方法を確立しております。

早速いただいた枝から生長点を切り出し、培養液に植え付け生育を見守っています。

増殖に成功すれば、仁和寺様にお返しし、植樹などを行う予定です。

 

仁和寺

https://ninnaji.jp/

 

今年度も京都タカシマヤにて、桂高校で栽培している伝統野菜を用いてフェアを開催します。

日程は11月16日(水)~22日(火)の7日間となりますのでよろしくお願いします。

場所は京都タカシマヤ地下食品売場と7階ダイニングガーデン京回廊となります。

高島屋のyoutubeにて本校の宣伝動画もあるので是非見てください。

 

 11月恒例の販売会です。阪急洛西口駅の改札前スペースで販売会を行います。

初日の1日(火)、電車が一時止まっていたり、雨が降っていたりと様々ありましたが、やはり桂高校の花と野菜は人気です!

 見かけた際はぜひ立ち寄ってみてください!

 今後の予定は 15日(火)、22日(火)、29日(火)です。

15時ごろから1時間程度の実施です。

 

 10月26日(水)、27日(木)、日本学校農業クラブ連盟大会北陸大会が行われました。26日にそれぞれ、プロジェクト発表は富山県で、農業鑑定競技会は福井県で実施され、27日には石川県で大会式典がありました。

 残念ながら、ともに入賞はならずでしたが、全国の農業クラブ員が集まる貴重な場を経験することができました。特に2年生においては、来年度のための参考になったと、収穫がたくさんあったようです。

 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。専門学科一同、今後もますます頑張っていきたいと思います!

 

ファイル名:2022_aki_hanbai.pdf

※PDFを開くには下記「桂高校秋の生産物販売会のご案内」をクリックして下さい。

 
 

 

今週、10月26日(水)、27日(木)、日本学校農業クラブ連盟大会北陸大会が行われます。本校からは、プロジェクト発表分野Ⅱ類のチーム(4名)と、農業鑑定競技会園芸部門に2名、計6名の生徒が出場します。

 それに先立ち、21日(金)に壮行会が行われ、出場する生徒を代表して、2年生の芝響弥くんが決意表明をしました。

 日頃から多くの方に声援やサポートをいただいていることに感謝を忘れず、これまでの成果を存分に発揮してきてほしいと思います。

 がんばれ!桂校生!!

 

10月1日(土)に、梅小路公園で開催された「グリーンフェア2022秋」で、バイオテクノロジー部の生徒が販売実習を行いました。

例年、春だけの参加でしたが、今年度から秋冬用の草花生産を増やし、多くの方々にたくさんの種類のお花を届けることができました。

前日は体育祭でしたが、参加生徒は元気よく声を出し、接客や販売物の説明を行っていました。これらの活動を通し、植物の知識やコミュニケーション能力がさらに身についたと思います。

11月には校内販売や阪急洛西口での販売実習、振り売り(不定期)など、これからも多くの場面でお花を届けていきます。お見かけされた際はぜひお買い求めください。

 
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