演劇的手法を用いたコミュニケーション授業(平田オリザ先生をお迎えして)

 平田オリザ先生(劇作家・演出家)による「演劇的手法を用いたコミュニケーション授業」を実施し  ました。はじめのじゃんけんゲームや集合ゲームで、たちまち緊張が解けた子ども達でした。今回は5つのグループに分かれて、基本のシナリオをもとにグループで自由にセリフをアレンジするように指示されました。「例えば『今日の給食カレーでしょ?』を『今日の給食は焼肉だよ』と変えてもいいんです。劇だからウソをついていいんですよ。」と教えてもらうと、子ども達の表情が一瞬で笑顔に変わり、楽しそうに各グループでの相談が始まりました。授業終了のチャイムが鳴っても、休み時間も熱心にリハーサルを行っていた子ども達。グループ発表の前にオリザ先生より「観るときの約束は、おしゃべりをしないこと。面白いところでは笑ってもいいんです。笑うことは劇を褒めていることになるから。」と教えていただきました。発表後、授業の振り返りを行いました。オリザ先生から「自分のグループの良かった点ともう少し工夫したかった点、自分のグループ以外でよかったグループを2つ発表してください。」と言われると、グループで振り返りをしたことをまとめて代表が発表しました。他のグループからよかった点を教えてもらったり、オリザ先生に褒めてもらったりして、とても満足そうな子ども達でした。今回の授業では、一人一人がグループで意見を出し合う中で折り合 いを付けること、「観る・観られるの関係」を通して学び合うことができました。6年生の子ども達が生き生きと自分の役割を表現する姿を見せた授業となりました。次回は2学期です。

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